開志専門職大学ならではの学び方や特徴的な講義、学生の取り組みについてご紹介する<開志のまなび>。今回は、デザインの考え方を駆使して課題解決や新しい製品・サービスを生み出す手法を学ぶ「デザイン・シンキング概論」【担当:西川昌宏准教授】(情報学部1年次)で1/20(金)に行われた、NEC(日本電気株式会社)コーポレート・エグゼクティブ 勝沼 潤 先生(本学客員教授)、コーポレートデザイン部 統括部長 井手 裕紀様による特別講義をご紹介します。
本講義は、計15回行ってきた講義の総括として開催されました。NECの企業の成り立ちや事業領域、今回の講義で学んだ「デザイン・シンキング」が企業でどのように使われているか、NECでの新事業創造の実例を交えながらご説明いただきました。
また、「ものごとの本質を引き出す」、「伝えるべきメッセージを研ぎ澄ます」、「美しく明快に表現する」というNECのデザインの定義から、情報学部のテーマである「Design the future-自分をデザイン・キャリアをデザイン・社会をデザイン-」の「自分をデザイン」することについて、
『今の自分と将来ありたい自分のギャップを埋めるためにすべきことを考え、それを実行することが「自分をデザイン」することではないでしょうか。大事なことは、今の自分が理解できる範囲からの延長線上で明日のことだけを考えるのではなく、将来の自分がどうあるべきか、いかにありたい姿を想像するか、ということです。これはビジネスでも同じく、様々な新しいモノやサービスが生み出されている世の中では、今売れているモノの延長線上だけでビジネスを考えると視野が狭くリスクがあります。そのため、企業のデザイナーは、将来何をすべきか、どういう社会価値を生み出すべきかについて今を立ち返り、企業としてすべきことを洗い出し、計画、実行しています』とお話しいただき、将来のビジョンがある学生に向けても直接アドバイスをいただきました。
講義を受講した学生の声をご紹介します。
■情報学部1年 竹田 勇斗さん(山形県 山形明正高校 出身)
―― 今回の勝沼先生、井手先生の特別講義はいかがでしたか?
『私の目指す将来に向けてとても参考になりました。私は、働く人を助けるロボットを作りたいと考えており、そのことについて勝沼先生、井手先生が真剣に聞いてくださって、加えて、瞬時に関連する様々な情報などのアドバイスもいただきました。この時私は、「自分は自分の目標に対しての情報収集や調査を怠っていたのだ」と痛感しました。この講義の時間は、デザイン・シンキングの講義の中でも将来忘れることのないようにしたいと思います』
―― 今回の講義を通して今後がんばりたいことはありますか?
「目標に対しての調査について考え、実行していきたいです。この講義で知ったことを受け止めて、今後はロボットに関することはもちろん、社会や労働者の状況なども知っておくべき課題であると思うので、できる限りの時間を使って取り組んでいきたいと思います。改めてこの講義は、私の将来にとって必要なことを教えてくれました。学んだことを活かし今後の大学生活で努力していきたいと思います」
勝沼先生、井手様ありがとうございました。
こうした講義の様子は、今後もHPなどでレポートしていきます。