2022年6月24日(金)、情報学部2年次の科目「クラウド技術概論」(担当:磯西徹明教授)にて、株式会社マーズフラッグ 代表取締役社長 武井信也様による特別講義が行われました。
「少数精鋭で世界と闘う日本発サーチエンジンベンチャーの戦い方」と題した今回の講義。(株)マーズフラッグの事業内容や取り組みの紹介、創業時のエピソード、将来像など幅広くお話をいただきました。
日本初の本格的 SaaSによるサーチエンジンサービスの販売を開始した(株)マーズフラッグ
(株)マーズフラッグは、武井社長が26歳、1998年に設立されました。サーチテクノロジーをベースとしたWebサービスを、国内外の企業・官公庁に提供。世界初のページキャプチャ付き検索エンジンや、特許技術を活用したサービスの開発など、サーチテクノロジーによって常に業界の先頭を切り拓いています。現在では、独自のサイト内検索技術を用いた「MARS FINDER」を日本のグローバルカンパニーへほぼ独占状態で提供をしています。
今回、武井社長が特別講義をお引受けくださった経緯は、磯西教授が三菱電機に勤務をしていた頃のご縁。SaaS、クラウドといった言葉を誰も知らなかった2006年頃、(株)マーズフラッグが日本で初の本格的 SaaSによるサーチエンジンサービスの販売を開始し、当時の第1号顧客が三菱電機でした。
「知財×グローバル×スタートアップ」という強みがあること
(株)マーズフラッグが日本のグローバルカンパニーや官公庁へ、ほぼ独占状態で多言語のサーチエンジンサービスを提供できるたったひとつの企業となれたのは、現状と未来のビジネスに必要な特許を多数保有していることが理由という武井社長。そして、日本国内だけではなく、海外にも拠点を持ち、東京オフィスは外国人が 1/3を占め、世界中から優秀で個性的な人材が集まる「知財×グローバル×スタートアップ」という強みをもった唯一無二の企業(株)マーズフラッグの様々なエピソードに学生たちは真剣に耳を傾けていました。
▲写真・・・講義資料の一部で多数の特許についてご紹介いただきました。
本当の失敗、学びのない失敗、いかにかっこいい失敗をしたかを競う(株)マーズフラッグ
「年間最優秀ずっこけ賞」なる表彰を行う取り組みをしている(株)マーズフラッグ。講義では武井社長より「年齢を重ねると、失敗よりも、安定を求めていきます。もちろんそれも大事ですが、それ以上に、変化し続けるこの時代に、イノベーションを起こして50歳、60歳、70歳になっても変化し続けなければなりません。そのためには、常に頑張って努力して失敗をストックしていかないといけません」と、熱いメッセージも頂きました。
そして、最後に学生から「学生のうちに取り組むべきことは何ですか?」という質問には、
「キャリアや進路に迷うとき、普段から使用していたり、興味のあるゲームやSNSなどのサービスのビジネスについて調べてみてください。誰が何のために、どのくらいの利益を上げていて、競合はどういったところなのかなど…。この裏側を知ることは、技術だけではなく、ビジネス関するセンスを磨くためにも、自分で将来会社を立ち上げたとき、もしくは会社に入社したときに、あらゆる面で役に立つと思います」というメッセージをいただきました。
武井社長、株式会社マーズフラッグの皆様、ありがとうございました。
こうした講義の様子は、今後もHPなどでレポートしていきます。