本学事業創造学部2年の古津瑛陸さんが、自身が代表を務める「株式会社LacuS」を設立しました。
2022年3月11日(金)に会社設立の手続きを終え、晴れてスタートを切った「株式会社LacuS」(ラコス)。
代表を務める事業創造学部2年の古津瑛陸さんは、学内外のビジネスコンテストに出場したり、自身で有識者から情報収集をしたりと積極的に活動を続けてきました。
2021年11月13日(土)には、本学主催の「開志ビジネスアイデアコンテスト」に出場し、グランプリを受賞。
▲「開志ビジネスアイデアコンテスト」にてプレゼンを行う古津さん
そして2022年3月26日(土)には、日本を代表するビジネスコンテストの一つ「JBMC」(ジャパンビジネスモデル・コンペティション)に出場し、日本代表候補となる3チームに見事選出。現在は、2022年5月に行われる日本代表選考に向け、英語によるプレゼン準備の真っ最中です。
LacuSは現在、飲食店等でのフードロス削減を目指すアプリケーションサービス「FOOZ」の事業化に向けた活動を進めています。
自身の挫折経験を経て、高校3年生の頃に決めた「20歳で起業、30代で社会に大きなインパクトを与える事業を立ち上げる」という目標の第一歩を踏み出した古津さん。
大きな夢に向かって動き出した今の心境や、起業への想いを伺いました。
—現在LacuSが事業化に向けて取り組んでいる「FOOZ」のアイデアが生まれたきっかけを教えてください。
「IBM主催のCall For Code に参加した際にSDGs13の目標である『つくる責任使う責任』のテーマを選択し、フードロス対策の事業案を作り始めたことがきっかけです。そこから、生産者、卸業、小売業などさまざまな業種のフードロス事情をヒアリングする中で、日本の異常なまでの現状を目の当たりにしました。これらの経緯から、起業家として初めて事業化するにあたりフードロス業界でスタートアップを創ろうと考えました」
—1期生として開志に入学し、特に役に立ったと思うこと、成長できたと感じることはありますか?
「開志には、他の大学にはないリソースがあります。たとえば、業界のエキスパートの教授や経営者と出会える環境。また、積極的に産官学連携を行っていることで、さまざまな学びを経験できます。学生生活では、これらを受動的ではなく、能動的に使うことを意識してきました」
—具体的に、大学でどのような活動を行ってきたか教えてください。
「経験豊富な実務家教員を巻き込んでの起業サークル「KSC」の発足、新設大学という特徴を活かしてゼロから立ち上げた学生自治組織「専律会」、本学主催のビジコンに出場してグランプリを受賞…など、大学内での活動だけでも多くの経験をしてきました。最近は、2年間の成果が実績として現れてきたことを体感しているので『行動至上主義』を貫いてきて良かったと感じています」
▲起業サークルの活動「KSCマジ講義」に取り組む古津さん
—起業に向けて活動してきたなかで、課題に感じたことはありますか?
「ありません。突き進むのみです!」
—「LacuS」への想いや、今の心境を教えてください。
「常に現状に満足することなく全国各地の同期や経営者の方々と積極的に交流し、視座と視野を広げてきました。こういった特別な縁、そしていつも支えてくれる仲間や先生方、新潟の先輩起業家の皆さまからの温かい縁を大切に、今後もLacuSの成長に全力で向き合っていきます」
—将来起業を目指す高校生へ、メッセージをお願いします。
「起業に向けて活動をしてきて感じたことは、起業をしようとしている学生のレベルがとても高いということです。また、学生起業は孤独です。しかし、開志専門職大学はそのハードルを低くします。それは簡単になるという意味ではなく、同じ志をもった仲間と思いを分かち合えることにあるんです。そして本学は今までの受験勉強で培った力は重要視せず、飛び抜けた一芸と本気度を評価し、起業家になるサポートをしてくれます。是非、本学で一緒に学びましょう!」
最後に、「LacuS」の社名の由来について聞きました。
「『LacuS』は、ラテン語で『林檎』を意味します。世界的なトップ企業・Appleに掛けようかなと考えたのがきっかけですが、連鎖的に僕の曽祖母が長野県で林檎農園を営んでいたという共通点がありました。さらに林檎について調べると、どんな樹林よりも成長スピードが早く強い、ということが分かり、僕たちLacuSも『企業として早く逞しく成長し、立派な果実を実らせたい』といった意味を込めて、この名前を付けました」。
今後の古津さんの活動は、引き続き本学からも発信していきます。