▲写真・・・最終報告会後のフラー(株)の皆様との集合写真。右から3番目が情報学部3年・熊倉一哉さん
情報学部2・3年次の後期に実施する長期企業内実習科目「臨地実務実習」。2年次は約5週間(150時間)、3年次は約15週間(450時間)の長期実習です。
実習では、学内で修得した知識・技術を活用し、解決策の提案から計画、設計、実装、検証という実務の一連の過程を学修していきます。
今回は、3年次の実習先企業「フラー株式会社(新潟市)」の実習が終了した情報学部3年・熊倉一哉さん(新潟県 新潟江南高校出身)、実習のご指導をいただいたフラー(株) 執行役員CTO兼エンジニアリンググループ長 伊津 惇様、VPoE 畠山 創太様よりいただいたコメントをご紹介します。
【情報学部3年・熊倉一哉さん】
――最終の報告を終えていかがですか?
実習内容がフラー様で稼働しているプロジェクト(長岡花火公式アプリに関連する開発)であったこともあり、責任感を持ちながら進めさせていただきました。なによりも1人の学生としてではなく1人のエンジニアとしてサポートをしてくださったことで、短期間での成長を実感することができました。自分の知識がまだまだ足りていなかったことを再確認することができ、非常に貴重な実習にすることができました。
――昨年の2年次の実習、今回の3年次の実習を通して学べたことは何ですか?
2年次の実習では、RPA(Robotic Process Automation)を用いた業務自動化に取り組み、単調な作業を効率化することの重要性と、そのプロセスをデジタル化する技術の力を学びました。一方、今回の3年次の実習で取り組んだフロントエンド開発では、ユーザー体験を直接豊かにするインターフェースの設計と実装に焦点を当て、創造性と技術的なスキルがどのように結合して価値を生み出すかを深く理解しました。これらの経験を通じて、技術の多様性と応用の幅広さを実感し、異なる分野における知識とスキルを柔軟に結びつける能力を養うことができました。
――実習を終えて、今後の大学生活で頑張りたいことは何ですか?
エンジニアとしての技術力、そして共同開発の力はある程度の力をつけることができたと感じているので、それを今回の実習で止めることなく継続的に発散していきます。そのため学内のエンジニアサークルや学外イベント・コミュティに参加をしながらもエンジニアの最前線を走れるように努めます。またそれだけでなく、実習で得られた知見を後輩・同期に共有していきながら皆で成長していきたいと思います。
【フラー(株) 執行役員CTO兼エンジニアリンググループ長 伊津 惇様、VPoE 畠山 創太様】
――熊倉さんの実習の様子はいかがでしたか?
熊倉さんにはまだ弊社でも導入実績が少ない技術について、調査・検証・導入・テストまでを取り組んでもらいました。難しい課題に直面したときでも積極的な姿勢を崩さず、自分なりに試行錯誤を繰り返している様子が印象的でした。今回の実習では初めて挑戦する事項がかなりたくさんあったことと思いますが、最終的には顧客に提供可能なレベルのサービス開発を達成できたと思います。約4ヶ月間本当にお疲れ様でした。
――情報分野への就職を目指す学生や、進学を目指す高校生へメッセージをお願いします
ソフトウェア開発の業界は、絶えず変化し新しい技術が次々と生まれて発展していく世界です。未知の課題に挑戦していく世界でもあります。挑戦には困難が伴います。しかし、情熱を絶やさず、失敗を恐れず、挑み続けることでそれらは私たちの成長の一部となり、やがて人々の暮らしを少しずつ良いものに変えていくことができます。新たな価値をぜひ一緒につくりましょう。
フラー株式会社の皆様、大変ありがとうございました。
臨地実務実習は、産業界と大学の協力によって生み出される専門職大学ならではの学習プログラムです。学生は理論を学ぶだけでなく、ビジネスの現場でしか得られない実践的な知識や経験、実際の業務環境で問題に取り組み、解決策を見つける能力を養うことができます。
このような実習の機会を提供してくださった企業の皆様には、心より感謝申し上げます。改めて、ありがとうございました。
引き続きHPでご紹介していきます。