2023年2月16日(木)、情報学部の2022年度臨地実務実習を総括する「2022年度 情報学部 臨地実務実習シンポジウム」が新潟県民会館にて行われました。
「臨地実務実習Ⅰ・Ⅱ」は、2・3年次の後期に行われる長期企業内実習科目で、2年次は約1ヶ月半(約5週間)で150時間、3年次は約3ヶ月半(約15週間)で450時間にわたり、新潟県内外の実習先企業45社のご協力のもと行われました。
実習テーマは、社内業務改善/業務システム開発、製品・サービスの評価・開発・改良、Webサイト・Webアプリ開発、営業/コンサル/ワークショップ等実務支援、顧客満足度向上(分析、提案、開発)、AI/IoT/ロボット等の技術開発、研修/インターンシップ企画・支援、教材・コンテンツ開発、事業企画立案/開発など多岐にわたりました。
本シンポジウムには、実習にご協力いただいた企業の皆様にもご来場いただき、実習に参加した2・3年生、来年度実習に参加する1年生も出席し、実習の振り返り、来年の実習に向けての心構え、目標を持つ機会となりました。
また、Youtubeでのリアルタイム配信を実施し、多くの企業の皆様、関係者の皆様にご視聴いただきました。本配信はアーカイブ配信、及び基調報告及び学生が作成した全ポスターのPDF配信も行っておりますので、当日参加できなかった方やご興味のある方はぜひご覧ください。
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■基調報告「2022年度 開志専門職大学 情報学部 臨地実務実習の狙いと成果」(◆アーカイブ配信は12:00頃~)
まずは、臨地実務実習委員会 委員長・情報学部 教授 磯西徹明先生より、実習実施に至るまでの準備過程、実習の様子と成果、今後の展望、そして昨年度の臨地実務実習Ⅰの成果が国際会議にて発表されたこと、産学協議会が定義する新たなインターンシップの在り方等についての報告が行われました。
磯西先生からは、学生に向けて激励の言葉が贈られました。
「3年生は今回の実習の成果を自己の強みとして、今まさにスタートしている就職活動に全力で励んでください。450時間の実習では技術面だけではなくメンタル面も社会人として必要なことであることを学んだと思います。今後はメンタル面を鍛えること、向上心を持つこと、課題解決力が重要です。2年生は、来年の就職活動に向けて、将来像の明確化をしてください。臨地実務実習の完遂は就職活動のときに大きな自己PRとなります。1年生は、実習参加に向けて、今日のシンポジウム内で行われる各企業のポスターセッションを聞いて実習までに自分がすべきことを確認してください」
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■学生パネルディスカッション/テーマ「臨地実務実習の成果」(◆アーカイブ配信は1:06:00頃~)
学生を代表し、4名による「臨地実務実習の成果」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。実習先を選んだポイントや2年次・3年次における実習の違い、今後の抱負などの発表が行われました。
2年生・熊倉一哉さんは「株式会社インテック」様の実習に参加。RPA(Robotic Process Automation)というツールを活用し手作業での事務処理・計数管理の自動化に取り組みました。
「開発者の視点から業務の効率化や改善に取り組むことができ、貴重な経験でした。約1ヶ月間の実習を通して自分の知識不足を実感しましたが、これまでの学びが通じる点もあったので、1年生は今までの学びを振り返り、自分の中で落とし込むことをしてほしいと思います」と発表を行いました。
「シスココンサルティング株式会社」様の実習でPower AppsとExcelをというツールを活用し見積台帳アプリの制作に取り組んだ3年生・渡邉響さんは「実習前半は2年生と共同の実習、実習後半は個人での実習でした。2年生との共同の実習では、業務面でチーム開発力を身につけるだけではなく、生活面でも一緒に食事をするなど、共に過ごす機会が多くあり、仲を深めることができました。チームで働くこと、個人で働くことの両方を経験できた実習でした」と発表を行いました。
■企業パネルディスカッション/テーマ「臨地実務実習の意義と課題」(◆アーカイブ配信は1:56:00頃~)
▲写真左より、株式会社BSNアイネット 執行役員 技術開発部長 落合里美様、株式会社インフォコーパス 代表取締役社長 紫尾淳一様
実習先企業様を代表して、株式会社インフォコーパス 代表取締役社長 紫尾淳一様、株式会社BSNアイネット 執行役員 技術開発部長 落合里美様にご登壇いただき、「臨地実務実習の意義と課題」をテーマに、学生の実習の取り組みについてのご講評、企業として実習受入れの目的などのお話をいただきました。紫尾様、落合様、ありがとうございました。
■教員パネリストの発表/テーマ「臨地実務実習の目的と効果」(◆アーカイブ配信は2:30:00頃~)
情報学部 教授・堀川桂太郎先生からの発表では、臨地実務実習が学生の成長、企業の業績・イノベーション、大学の指導スキル変革という3者の利益最大化を目的として行われることで、地域社会にとって役立つ活動となるよう推進する重要性について述べられました。
■ポスターセッション
学生による実習先企業45社各社毎の実習総括ポスター展示と説明が行われ、学生同士互いの実習内容の共有や、今後実習に参加をする1年生へ向けてのアドバイスを行う機会となりました。
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■実習にご協力いただいた企業の皆様よりご講評(◆アーカイブ配信は2:48:15頃~)
最後に、実習先企業の皆様よりご講評をいただきました。
エクスウェア株式会社 代表取締役 滝本賀年様(写真左)
「臨地実務実習、そして今回のシンポジウムで様々な学生の皆さんと触れ合う中で、一つの可能性を感じました。今後、日本があらゆる分野で成長していくために必要なものがIT技術、そしてIT技術を使った様々なイノベーションです。大学の学びだけではなく、企業と共に実社会に反映していく学びができるこのような実習の取り組みがイノベーションを引き起こし、きっとこの日本を良い方向に導いていくのではないかと思います」
株式会社MGNET 代表取締役 武田修美様(写真中央)
「今回の実習の中で、学生の皆さんには自らの足で燕三条地域の企業を探す、周るということに取り組んでいただき、作成したリストは800社を超えました。非常に素晴らしく感謝をしています。企業として、このことを必ず事業に繋げていきたいと思います」
シスココンサルティング株式会社 代表取締役 大井広行様(写真右)
「今回の実習では、社内の課題解決に向けて取り組んでいただき、実際に学生の皆さんに構築していただいたシステムが社内で4月から稼働します。この実習は大学と企業が共に取り組み、成果を出すだけではなく、企業を助けてもらったと思っています。学生の皆さんには今後も積極的に様々な経験を積んで成長していただきたいと思います」
滝本様、武田様、大井様、ありがとうございました。
臨地実務実習は、企業で実務に直接携わる中で、実践的な知識、経験、課題解決能力を修得することを目的とする大学と産業界との協力によって生み出される教育プログラムです。
本シンポジウムは、学生一人一人が改めて自身の実習成果を整理すると共に、学生同士で実習経験の共有を行い、今後の目標設定や就職活動、社会で活躍するための準備に役立てる機会となりました。今回の実習経験を今後の学びに繋げていきましょう。
また、このような実習の場を設けてくださった企業の皆様には改めて深く御礼申し上げます。ありがとうございました。
■2022年度 臨地実務実習Ⅰ・Ⅱ ご協力企業(順不同)
株式会社ジェイ・エス・エス 様
株式会社幻の酒 様
Adam Innovations株式会社 様
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社 様
リコージャパン株式会社新潟支社 様
株式会社新開トランスポートシステムズ 様
株式会社シアンス 様
株式会社BSNアイネット 様
モリパワー株式会社 様
株式会社ネクスコ・エンジニアリング新潟 様
株式会社スピードパーク新潟 様
株式会社グラフ 様
シスココンサルティング株式会社 様
株式会社新潟人工知能研究所 様
佐渡市 様
新潟市総務部ICT政策課 様
株式会社チアリー 様
株式会社ベーシック 様
株式会社インテック 様
株式会社博進堂 様
株式会社ミロク情報サービス 様
株式会社Dream Advance 様
ソリマチ株式会社 様
株式会社データ・エージェンシー 様
株式会社LEApass 様
エルスピナーヴェインズ株式会社 様
株式会社インフォコーパス 様
フラー株式会社 様
中部テレコミュニケーション株式会社 様
ドッツ株式会社 様
東日本NSソリューションズ株式会社 様
株式会社情報技術センター 様
新潟大学医歯学総合病院 様
Socialups株式会社 様
株式会社ウィルファインド 様
株式会社プロッセル 様
株式会社ガゾウ 様
ドクターメイト株式会社 様
NEC(日本電気株式会社) 様
株式会社MGNET 様
エクスウェア株式会社 様
NTTテクノクロス株式会社 様
株式会社アイビーシステム 様
ベジ・アビオ株式会社 様
株式会社トラス・テック 様
■2022年度 臨地実務実習レポートはこちらから
【2年次 実習先】株式会社新開トランスポートシステムズ 様
【2・3年次 実習先】株式会社ジェイ・エス・エス 様
【3年次 実習先】NTTテクノクロス株式会社 様