<開志のまなび>アニメ・マンガ学部2年次「パブリッシング実習Ⅰ」印刷会社の株式会社ジョーメイ様を訪問しました!

アニメ・マンガ学部2年次「パブリッシング実習Ⅰ」では、印刷・広告の知識を深めるために、授業内で印刷会社の株式会社ジョーメイ様を訪問しました。この授業では、本の構造と冊子作りの基礎を理解し、Adobe InDesign等の制作ツールを用いて冊子制作の各工程を実習を通じて学び、マンガ冊子やイラスト集など、自分の選択コースに応じたポートフォリオ(作品集)やグループ誌を制作します。

訪問した社内では、湿度管理が徹底されている工場フロアとオフィスフロアに階が分かれており、工場フロアでは、社員の方が特色インクの調色を行っている様子を見学することができました。一般的なオフセット印刷機では、CMYK色と呼ばれるシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのインクで印刷されるものの、CMYK色では表現ができない色(イメージカラーを忠実に再現したい時など)を作る際には、何万通りのカラーチャートから指定された色を、手作業でインクを練って調合し、特別に配色しているということを伺い、学生も驚きの様子でした。

また、製品として仕上げる断裁作業も実際に機械に触れて、体験させていただきました。印刷現場という普段の学生生活とは違った環境での学修だけに、社員の方の話に真剣に耳を傾け、実作業を楽しそうに見て、触れる学生の姿が印象的でした。

授業内で冊子制作を実際に行った学生たちは、今回の会社訪問で「制作の段階で印刷会社がどのように関わっていくのか」をリアルな現場で感じ、さらに理解を深めることができました。

会社訪問での学びを通じて、印刷や広告業界への視野が広がり、進路選択の参考になったという声が多数聞かれました。

■担当教員からの声

野上 勇人先生(実務家教員・編集者)

印刷物はどのように作られるのか。その現場を実際に見ることは、本の企画におけるイメージ力を高めてくれます。アニメやマンガは出版・印刷との関係も密接ですから、本学部ではこのように授業の中で印刷会社訪問を行い、実体験による学修を取り入れています。アニメやマンガの知識や技術だけでなく、出版・印刷・デザインなど関連するさまざまな業界を知ることは、学生の可能性を広げることにつながります。ジョーメイ様の社員の方による印刷に関する講義のメモをとる学生。大型の断裁機を恐る恐る動かす学生。それぞれの真剣な眼差しが印象的でした。

■参加した学生の声

藤井 里奈さん(新潟県 北越高等学校 出身)

Q.今回、印刷会社であるジョーメイ様へ訪問してみて、感じたことを教えてください。

社員の方から印刷の基本知識や、製法について詳しく教えていただきました。印刷だけでなく、パッケージやパンフレットのデザインなどさまざまな仕事を手掛けていたのは驚きでした。 工場見学では、大きな印刷機械から手動で作業をする精密な機器まで、今まで見たことのないものが多くとても興味深かったです。実際に機械で裁断する体験をさせて頂きましたが、ドキドキしました。

Q.訪問で学んだことをどのように活かしていきたいですか?

パンフレットやチラシのデザインにも興味があるので、そちらの進路も視野に入れたいと思いました。今後の大学生活でデザインするためのソフトや、知識を学んでいきたいです。

 

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