事業創造学部 2年次の科目「実践ベンチャービジネス」(担当:古屋光俊教授)にて、株式会社ブイキューブ 代表取締役会長 グループCEO 間下直晃様による特別講義を実施しました。
間下様が代表取締役会長を務める株式会社ブイキューブは、展示会・説明会・オンラインイベント等におけるライブ配信プラットフォームや、テレワークに必要不可欠な個室型ワークブース「テレキューブ」をはじめ、多様化するユーザーのニーズに応えるさまざまなビジュアルコミュニケーションサービスを展開する企業です。
講義では、はじめに「Evenな社会の実現 ~すべての人が平等に機会を得られる社会の実現~」をテーマに、学生に向けた講演を行っていただきました。
学生起業から、専門分野に特化したNo.1企業へ
ブイキューブの歴史は、間下様が慶應義塾大学在学中に、企業のウェブサイト制作を受託したところから始まります。
「HTMLの知識を2週間で勉強して、ホームページを作りました。完成して、お客さんに見てもらって『これいいね』と言ってもらい、もらえたお金が20万円。後々、市場価格からすれば圧倒的に安かったことを知りましたが(笑)、僕からすると、自分で勉強して知識をつけて作ってみたもの、やってみたことに対してお金がもらえる、ということが単純に嬉しかったです。」
1998年に「(有)ブイキューブインターネット」としてスタートした会社は、さまざまな事業に挑戦を繰り返して実績を積み重ね、米ロサンゼルスでの支社設立、子会社の設立・合併等を経て、2013年に東京証券取引所マザーズ市場、2015年に東証一部(現・東証プライム市場)へ上場。現在はグループ会社を含め、日本・アメリカ・シンガポールを拠点に事業を展開しオンラインコミュニケーションツールの分野で国内ナンバーワンのシェア率(※注)を誇るまでに成長を遂げています。
(※注)…日本マーケティングリサーチ機構(JMRO)が2022年10月に実施した「セミナー/イベントのオンライン配信実績についての実績調査」にて『セミナー/イベントのオンライン配信実績シェア No.1』を獲得。
さらに間下様からは、ご経歴や事業内容だけでなく、将来的に起業や商品開発等を志す事業創造学部の学生に向けて、学生起業に挑戦するメリットや難しさ、気を付けるべきことなどもお話をしていただきました。
「僕は学生起業をすごくおすすめしていて、その理由は、最もリスクが少なく効率的な挑戦だからです。大学に通いながら起業に挑戦することは、たとえ失敗したとしても、就職活動にすごく意味がある。『在学中に起業して、色々な課題解決に向けて活動していた』というのはとてもユニークな経験で、企業側からすればすごく欲しい学生になります。どんどんトライして、単位を取って卒業して、事業がうまくいかなければとりあえず就職して、そこから事業をまた始めたっていい。『もしダメだったら就職しよう』という保険を残しながら、どんどんチャレンジしてください。」
学生から間下社長へ、新規事業をプレゼンテーション!
講演終了後は、学生から間下様へのプレゼンテーションが行われました。今回の講義は、ブイキューブの事業内容や製品・サービスについて調べた上で、「自分たちがブイキューブの社員だったら」という想定で新規事業を企画し、間下社長にプレゼンを行うといった内容です。
学生からは「テレキューブ」を使った新たなワークスペースや、オンライン会議中の音声・字幕に関するサービス等が発表されました。間下様からは、それぞれの提案に対して、実際の社員からの提案に対するような、真剣なコメントを頂きました。
講義後、学生からも『凄い経営者の特別講義にかかわらず、距離感近くお話しいただき、双方向で対話もでき、非常にインパクトを受けました。』と感想があり、大きな刺激を受けたようです。
間下様、ありがとうございました。
今後もこうした講義の様子は本学ウェブサイト等でご紹介していきます。