【アニメ・マンガ学部】古町ルフルキャンパスにて「アニメーションブートキャンプ新潟」が開催されました

2021年11月27日(土)・28日(日)、本学の古町ルフルキャンパスにて「アニメーションブートキャンプ新潟」が開催されました。

 

アニメーション業界で生きる表現力を身に付ける 2日間のワークショップ

アニメーションブートキャンプは、文化庁アニメーション人材育成調査研究事業(『あにめのたね2022』)の一環として、一般社団法人日本アニメーション教育ネットワークが企画運営するワークショップです。講師として、業界の第一線で活躍するアニメーターや監督が登場。グループワークや課題制作を通じて、アニメーション表現者の核となる「伝わる表現」と、アニメーターとして必要な基本姿勢を学びます。
2012年から産学協同で行われてきましたが、このたび本学アニメ・マンガ学部の開学に伴い、初めて上信越エリアでの開催が決定。古町ルフルキャンパスを会場に、2日間のプログラムが実施されました。
本学からは12名の学生が参加した、当日の模様をお届けします。
※講師等の詳細は本記事の最下部に記載しています。

 

■1日目:動きのイメージを共有&「歩く」アニメーションを制作

参加者は6チームに分かれ、講師から与えられた課題に取り組んでいきました。

アニメーションの「動き」の感覚を掴むため、実際に歩いたり、エアー長縄やキャッチボールをしたりしながら、動きのイメージを共有するシーンも。
カットアウト人形を撮影→実際に絵を描いて「歩く」というアニメーションを作ってみると、歩く動きをひとつ取っても、さまざまなポーズの吟味が必要だということが分かりました。

続いて、与えられたテーマの中からチームで話し合ってストーリーを決め、講師陣にアドバイスをもらいながらチームで一つのアニメーションを作っていくワークショップへ。


学生たちは互いに協力しながら、一つ一つのポーズを丁寧に描いてアニメーションに仕上げていきました。

 

<学生の感想>1日目を終えて…

■アニメ・マンガ学部 1年 藤井里奈さん(新潟県 北越高校出身)
「『歩く』という単純な動きも、途中の細かい動作を描き加えなければ自然に見えないというところが難しかったです。机に向かって考えるだけでなく『実際に自分で歩いてみて感覚をつかむ』という発想が身に付いたことが大きな収穫でした。他の学校でアニメーションを学んでいる学生と交流できたのも楽しかったです!」

 

■2日目:ラフ原画~動画を制作し、シアタールームで上映&発表!

2日目は、チームごとにラフ原画を作成し、撮影・動画制作を行いました。

チームで意見を出し合いながら、ひとつひとつの動きをチェックしていきます。デジタル化が進むアニメーション業界ですが、学生たちは一コマ一コマを全て手描きで作成。人間の動きや感情をアニメーションで表現する方法を実践しながら、活発な意見交換が行われいました。

ブートキャンプのラストを飾るのは、チームごとの上映・発表会。
古町ルフルキャンパスに備えられたシアタールームで上映が行われました。


各チームの動画がスクリーンに映し出されると、参加者からは大きな拍手が贈られました。

上映・発表会後は、質疑応答の時間を用意。業界で活躍するプロである講師陣に直接話を聞ける貴重な機会とあって、学生からさまざまな質問が飛び交いました。「アニメーターとしてのスキルを身に付けるためにどんな練習をしましたか?」「キャラクターの内面を動きで表現するコツはありますか?」といった技術的な質問から、「行き詰まったときの息抜き方法はありますか?」といった仕事への取り組み方に関する質問もあり、講師の貴重な回答をメモする学生の姿が印象的でした。

最後は参加者全員に修了証が贈られ、2日間のプログラムは閉幕。
実際に動いてみる、描いてみる、相談する…といった体感型のグループワークを経て、学生たちのアニメーション制作に対する理解がより深まる、充実のワークショップとなりました。

 

<学生の感想②>2日間のプログラムを終えて…

■アニメ・マンガ学部 1年 菅原彩花さん(宮城県 気仙沼高校出身)
「『歩く』という表現ひとつでも、ただ足を動かせばいいわけではなく、全身を使って表現しないと歩いているように見えない…ということが大きな気付きでした。講師の先生から『アニメーションの作り手に重要なのは“観察力”』というお話があったので、これからは身近なものにもよく目を配って観察し、自分の力にしていきたいです」

 

【アニメーションブートキャンプ新潟 実施概要】
日時:2021年11月27日(土)、28日(日)
会場:開志専門職大学 古町ルフルキャンパス(新潟市中央区古町7番町1010番)
<講師>
後藤 隆幸(アニメーター、キャラクターデザイナー/株式会社プロダクションI.G)
富沢 信雄 (アニメーション監督/株式会社テレコム・アニメーションフィルム)
りょーちも(アニメーター・キャラクターデザイナー・アニメーション監督)
* 敬称略、50音順

 

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