事業創造学部
カーボンリサイクルで未来の資源循環社会を描く企画提案(TBM様)
更新日 2026.02.05
2025年度、株式会社TBM様にご協力いただき、「企業内実習Ⅲ」が行われました。本実習は事業創造学部の3年次に、企業の協力を得て行われる実習科目で、ビジネススキルを基礎に置き、マーケティングや経営の視点から学生自らが企画・提案を行うものです。社会や地域が抱える課題を把握し、改善に向けた提案を行う実践力の醸成を目的としています。
株式会社TBM様は、気候変動や資源枯渇といった地球規模の環境・社会課題に挑むGX分野(カーボンニュートラル/サーキュラーエコノミー)のユニコーン・スタートアップです。環境配慮型の新素材LIMEX(CO2由来、鉱物由来のプラスチック代替素材)や再生材の開発、プラスチックのリサイクル工場の運営、AIを活用した新規事業など5つのアプローチで事業を展開しています。

今回の実習では、同社の政策渉外部が事務局を担う、一般社団法人資源循環推進協議会(以下、RRC)として、カーボンリサイクル技術(CO₂を回収し活用する技術)の啓発プロジェクトの立ち上げ検討を行いました。本プロジェクトでは、カーボンリサイクル技術をテーマとしており、2026年度の始動に向けて企画を進めました。
学生は、プロジェクトメンバーの一員として、プロジェクトの企画案出しや、社外への提案書の作成、そして実際に打ち合わせの同席も行いました。加えて、同社の方針でもある業務における生成AIの活用にも取り組み、リサーチやアイディア出しから打ち合わせの議事録作成など、あらゆる業務において効率とスピードを高める意識を持って業務に取り組みました。
具体的な業務内容は以下の通りです。
1.プロジェクトに関わるリサーチと方針案の情報整理
私たちはまず、プロジェクトに関する今後の検討・意思決定の土台となる情報整理に取り組みました。環境・サステナビリティ・スポーツビジネス等をテーマとする国内外のカンファレンスを抽出し、担当者様から共有していただいた、優先的にリーチしたいターゲット層、本プロジェクトとの親和性といった条件を踏まえて参考となる事例の洗い出しを行いました。単なる知名度や規模ではなく、「なぜこのイベントか」「参加すると何が期待できるか(認知・ネットワーク・協業機会など)」を説明できる形で整理に注力しました。
2.スポーツとの連携施策の検討
プロジェクトの主要な取り組みの一つである、地域に根差したスポーツ共創事業に関連して、欧州のサッカーリーグで採用されている環境サステナビリティ評価の枠組みを参照し、国内クラブの気候アクション支援策を検討しました。
スタジアムの脱炭素化や廃棄物削減など、グローバルスタンダードな評価項目をもとに現状を分析し、RRC会員企業が提供できる価値を整理しました。 その結果、資源循環スキームや環境教育プログラムなど、クラブの環境課題を企業の技術・サービスで解決するための具体的なソリューション案を取りまとめました。
私たちの学びと今後へのキャリアへの活かし方
私たちは、プロジェクトの全体像を踏まえて、自らのタスクを位置づけることの重要性だけでなく、ステークホルダー調整プロセスにおいて担当者様の要望・制約条件を踏まえたうえで候補案を提案すること等、仕事を進めるうえで大切な考え方について実務経験を通じて獲得することができました。さらに、複数の業務を並行して進める中で、締切から逆算したタスクマネジメントや、AIツールを活用した業務効率化の方法も学びました。
「カーボンリサイクルという先端領域で、プロジェクトの立ち上げ準備というフェーズに関与した経験は大きな自信につながった」と学生たちは口をそろえます。企業・行政・スポーツ・地域といった多様なステークホルダーが関わるプロジェクトに触れたことで、自身のキャリア選択や今後の学びの方向性を考えるうえで、大学内の授業では決して得られない視野を広げる実習となりました。
最後に、貴重な機会を提供してくださった株式会社TBM様の皆さまに、この場を借りて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
(追記) 臨地実務実習シンポジウムでは、企業内実習Ⅲの代表としてプレゼンを行いました。
