開志専門職大学と株式会社ベジ・アビオは、2021年8月25日(水)~27日(金)に行われた第20回情報科学技術フォーラム(FIT2021)にて、「スマート農業推進のための協調的データ分析環境の提案」と題した共同研究を発表しました。
■本共同研究の背景
日本における市場規模が拡大を続けるスマート農業。近年では、農林水産省もスマート農業の振興を図り、さまざまな施策や調査研究を実施する等、国をあげての取り組みが進みつつあります。それに伴い、ハウス栽培向け等のセンサからの環境情報を活用するスマート農業向けの安価なサービスも増加し、日本におけるスマート農業参入の障壁も下がってきています。しかし、サービスが提供するデータによる分析だけでは、個々の農家のニーズを十分に満たさない等の課題が発生する現状があります。
■研究における提案内容と発表について
本学情報学部の磯西徹明先生、鈴木源吾先生、そしてトマト生産企業「ベジ・アビオ」田中一幸氏による今回の共同研究では、スマート農業を実施する農家とデータサイエンティストが連携し、農家のニーズを迅速に実現するデータ分析環境を提案(※提案内容の詳細はこちら)。データ分析・IoTに関する課題を抽出し、検討を進め、データを自動収集し、クラウド上にデータ分析環境を実現し、第20回情報科学技術フォーラムにて研究発表を行いました。
今後の展開として、本学学生の長期企業内実習も活用し、IoT技術と本研究の枠組みを合わせ、農家のニーズに基づいたデータ収集・データ分析を行い、情報学部におけるデータサイエンティスト教育への活用等も検討しています。
■本学における数理・データサイエンス教育の推進拠点
「数理・データサイエンスセンター」について
本学では「数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム」の連携校への参画に伴い、全学での数理・データサイエンス教育推進のため「数理・データサイエンスセンター」を設置しました。
今後は数理・データサイエンスに関わる学内教育基盤の整備や地域の大学等との連携・普及・促進、そして数理・データサイエンスにまつわる共同研究の連携推進等の活動を強化していく予定です。
▶本研究発表に関する資料はこちら
▶情報学部の学びについて詳しくはこちら