■参考試写つき研究トークイベント「文学研究とアニメ研究の横断的交流―アニメ映画『片腕』を通して」開催のお知らせ
新潟視覚芸術研究所(RIVNA)は、2025年2月24日(月・祝)16時より、開志専門職大学古町ルフルキャンパスにて下記の参考試写つき研究トークイベントを開催します。
参加費無料、事前申し込み不要となっております。関心ある皆様のご参加を、心よりお待ちしております。
案内チラシはコチラ
■参考試写つき研究トークイベント「文学研究とアニメ研究の横断的交流―アニメ映画『片腕』を通して」
『片腕』は2018年ごろに制作されたものの、劇場等の公開には至っていない短編アニメ映画作品です。近年海外で高い評価を得ている『哀しみのベラドンナ』(1973年公開)の表現を引き継ぐ作品を志向して制作された経緯があり、『哀しみのベラドンナ』で監督を務めた山本暎一と、作画監督を務めた杉井ギサブローが監督を務めるほか、美術も『哀しみのベラドンナ』と同じく深井国が務めています。
また本作は、川端康成が1963~1964年に雑誌『新潮』にて連載された同名の代表的短編小説が原作となっています。小説「片腕」は本作以外にも翻訳されたり、あるいはオマージュされたりしている作品で、川端作品という枠組みを超えて、文学作品の翻訳を考える上でも重要な作品であると言えます。
上記から本作は、アニメ史的にも文学史的にも極めて価値が高く、議論する余地が多く残されている作品です。そこで、作品上映後に、川端康成を専門とする文学研究者である内田裕太氏と、アニメ研究者である木村智哉氏に、双方の専門分野の観点から本作を語っていただき、文学とアニメという異なる分野の研究者の対話によって初めて見えてくる映画『片腕』の本質に迫ります。
■開催日時
日時:2月24日(月・祝) 16:00~17:30
会場:開志専門職大学 古町ルフルキャンパス(https://kaishi-pu.ac.jp/department/anime/access/)
〒951-8063 新潟市中央区古町通7番町1010番 古町ルフル11階
F209教室(古町ルフルエレベーターで11階までお越しください)
※どなたでも無料で参加いただけます。
※事前申し込み不要です。
■進行次第
【第1部】参考試写『片腕』16:00~16:30
原作:川端康成「片腕」(1963年8月~1964年1月)
監督:山本暎一・杉井ギサブロー
プロデューサー:丸山正雄、真木太郎
美術:深井国
出演:朴璐美、三木眞一郎
上映時間:30分
※参考試写のため、映像にタイムコードが入ります。
【第2部】研究トークイベント 16:30~17:30
「文学研究とアニメ研究の横断的交流―アニメ映画『片腕』を通して」
登壇者:
内田裕太(桐朋学園大学兼任講師)
日本文学研究者。専門は日本近現代文学、とりわけ川端康成の文学を中心に研究を行っている。明治大学大学院博士課程修了。博士(文学)。複数の高等学校・大学で非常勤講師として教育に携わる。共著に『<転生>する川端康成-引用・オマージュの諸相-』(文学通信、2022年)。
木村智哉(開志専門職大学アニメ・マンガ学部准教授)
アニメーション産業史を専門に研究。千葉大学大学院で博士号取得後、首都圏の複数の大学で、非常勤講師としてアニメーションや映画、大衆文化についての講義を担当。また、早稲田大学演劇博物館で研究助手を、現・国立映画アーカイブでは客員研究員を務めた。単著『東映動画史論 経営と創造の底流』で日本アニメーション学会員2021を受賞。
司会・進行
蕗谷雄輝(開志専門職大学アニメ・マンガ学部助手)
日本文学研究者。専門は平安文学(特に『源氏物語』)。立教大学大学院博士課程修了。博士(文学)。複数の中高一貫校・大学で非常勤講師として教育に携わる。共著に『源氏物語<読み>の交響Ⅲ』(新典社、2020年)、『言葉から読む平安文学』(武蔵野書院、2024年)、『ことばのスペクトル システムと多様性』(鼎書房、2025年)。
■お問い合わせ先
開志専門職大学アニメ・マンガ学部 合同研究室
〒951-8063 新潟市中央区古町通7番町1010番 古町ルフル10階
担当:蕗谷(ふきや)
E-mail:fukiya.yuki@kaishi-pu.ac.jp
TEL:025-378-1694(開志専門職大学 アニメ・マンガ学部 合同研究室)