学長室の窓から Vol.1 「就職に強い大学」

2023年9月8日

 

一期生の就職が好調である。
9月8日現在の内々定率は、事業創造学部が87.8%、情報学部が95.1%である。延内々定数は、199社(団体等を含む。以下同じ)であり、就職希望者一人当たりの内々定数は、2社になる。実質就職率100%達成はほぼ確実になった。

その内々定先も一流企業の代名詞である東証プライム市場上場会社が22社。非上場でも横浜銀行、アイリスオーヤマ、星野リゾート、NTTテクノクロスなど有名・有力企業が少なくない。県内有力企業(従業員百人以上)に32社、成長著しい新興企業にも多数の学生が内々定を得た。

新設大学であるだけに、就職活動にはハンデがあった。就職先に大学の先輩がいないのである。企業の開志専門職大学に対する評価が定まっていない。歴史のある大学であれば、就職先の企業にいる先輩から会社の情報を聞き、筆記試験の傾向や面接の心構えなどを知ることができるが、本学学生にはそれがない。

にもかかわらず、これだけの実績を挙げたのは学生諸君の頑張りである。ある学生は、「面接には絶対の自信がある。600時間を超える企業での実習で現場を経験し、企業、経営、職業とは何かを体得してきた。自分の話しぶりに、ほほうと頷いた面接官の顔を見て合格を確信した」という。

この夏休み、他大学に進学した高校の同級生と話をした学生は、「本学は学生と教員の距離が近い、親身な指導が受けられることが他大学との違い」と実感したそうである。専門職大学の特長である少人数教育、長期の企業での実務実習などが学生の実力を大きく伸ばしている。
新設大学の評価は、一期生の進路で決まる。本学の歴史に貢献してくれた一期生の頑張りと指導にあたられた教職員のご尽力に心から感謝をしたい。

 

(学長 北畑 隆生)