2025年12月4日(木)、事業創造学部・情報学部が共同で行う「現代企業論」において、株式会社麺⾷ 代表取締役社長 中原誠様をゲスト講師にお招きし、「日本食ビジネスの世界への可能性と未来を担う皆さんに伝えたいこと」というタイトルで講義いただきました。
株式会社麺⾷は、1988年5月に設立し、「喜多方ラーメン坂内」を主力事業としてフランチャイズ展開している企業となります。講義いただいた時点で、「喜多方ラーメン坂内」を国内で72店舗、海外にも10店舗展開しています。それ以外にも、アジア料理店「88亞細亞」、ベトナム料理「ヴェトナム・アリス」等、様々な店舗を展開しています。

講義では、ご自身のキャリアを説明した後、家業を継ぐまでの経緯、また事業の海外展開についてお話しいただきました。その後、世界を制しているスターバックス、ドミノピザ等の説明があり、巨大な外食産業は、その料理が生まれた国の企業ではなく、米国企業が市場を席巻しているとの話がありました。これらの企業は、マニュアル化等によるスピード展開が事業拡大のポイントであることをお話いただきました。
日本にはたくさんの優れた料理やお店があり、「食のメジャーリーグ」ではある一方で、ノウハウの伝達に時間がかかるため、事業拡大の視点からは難しさを伴うとの話でした。日本企業においては、マーケティング、ブランディング、マネジメントの課題があるとのことです。しかし、これだけ優れた料理を出すことができる日本の飲食店なら、間違いなく海外でのビジネスチャンスがあるということもお話いただきました。

最後に、学生から多数の質問がありました。「自分が始めた仕事の成果がおもわしくなく、短期的に事業を判断してしまいそうなとき、どのように考えるか」、「ビジネスの感性を磨くためにはどのような方法があるのか」等、起業だけでなく、これから社会に出ていく学生にとって、大変刺激になる講義でした。