2025年6月12日(木)、事業創造学部2年生必須科目である「ファイナンス概論」(担当:松澤孝紀 先生) において、『金融の役割と起業』をテーマに特別講義が行われました。今回のゲストは、みずほ証券株式会社 グローバル戦略部 金融経済教育推進室 上級研究員 浜崎 祐一郎様、新潟支店 法人部 部長 中島 浩様です。
講義では、資金調達を行う際、どうすれば資金提供者を納得させることができるのかを考えるため、金融の役割、仕組みにふれながら、融資と出資の違い等について実務家の立場から説明いただきました。
経営に関する基礎的な学びを得た2年生が、起業する上での「お金」についてより具体的なイメージを持てるような内容でした。
まず、お金を借りる際、借りる人の信用度(返済の確実性)によってお金の利用料率(金利)が変わるが、「自分が貸す立場になったら何を重視する、信用度か金利か?」と貸す側に視点を置くことによって、何を重視するかを考えてみました。
そして、そもそも金融とは「お金を融通する」こと、それには主に信用度を重視する「融資」と収益性を重視する「出資」があることについてふれ、起業後のお金の流れからビジネスが上手くいった場合と、上手くいかなかった場合のそれぞれの場合において、融資と、出資が、それぞれどうなるか解説いただき、ビジネスとお金の流れ、およびそれらを表す財務諸表のつながりについてより深く理解する機会となりました。
学生たちは、物事を一面で捉えるのではなく、その関係性や両面性といった、これまで学んだ科目同士のつながりを想像して「考察の方法」を考えるきっかけにもなりました。
また、2年生ということもあり、大学での学び方や就職活動へのヒントも得られ、充実した時間となりました。
浜崎様、中島様、貴重な講義をいただきありがとうございました。
こうした開志ならではの特徴ある講義の様子は、今後もHPなどでレポートしていきます。