開志専門職大学では、社会の最前線で活躍するプロフェッショナルをゲストに迎え、学生が「仕事のリアル」に触れる「現代産業論」を開講しています。
第8回の講義では、株式会社丸紅経済研究所 研究主幹 峰尾洋一様をお迎えし、「財閥・総合商社・丸紅」というテーマでご講演いただきました。
総合商社とは「何でもやる会社」?
「総合商社」とは、エネルギーや金属、食料、情報、不動産、航空など、幅広い業種をまたいで事業を展開する、いわば“日本版スーパーコングロマリット”。
講義では、総合商社がどのようにして誕生し、歴史の中でどのように姿を変えてきたのかが、わかりやすく紹介されました。幕末の麻問屋からスタートした丸紅のルーツをたどりつつ、戦後の復興やバブル崩壊、アジア通貨危機など、数々の経済環境の変化を乗り越えてきた商社の進化の軌跡が語られました。
「貿易」から「投資」「金融」「リスク管理」へ:進化するビジネスのかたち
特に印象的だったのは、総合商社が単なる貿易や物流、市場開発にとどまらず、投資や金融、それらに付随する資産とリスク管理機能を備えた組織へと変化してきたこと。大規模プロジェクトの与信管理やファイナンス、M&Aによる事業投資、ポートフォリオ全体のリスクコントロールまでを一手に担うようになったとお話いただきました。
また、講義中には「商社で必要な人材は?」「失敗する買収案件の特徴は?」など、学生から多くの質問が寄せられ、活発なやりとりが交わされ、総合商社という業態への理解を深める貴重な時間となりました。
峰尾様、ありがとうございました。
現代産業論の講義レポートは、今後もHPやSNSでご紹介していきます。