2024年11月14日(木)、事業創造学部・情報学部が共同で行う「現代企業論」において、株式会社ドコモ・バイクシェア 取締役 清水 貴司 様 をゲスト講師にお招きし、特別講義が行われました。「現代企業論」は、現役で働く企業の方をお招きし、様々な仕事の理解を深める授業です。
株式会社ドコモ・バイクシェアは自転車とモバイル技術を融合させたシェアサイクルサービスを提供し、循環型社会の実現に向けた取組みを実施している企業です。ガラケーからスマートフォンへの移行に伴うプラットフォーマーの台頭という背景から、NTTドコモの新規事業として立ち上がり、後に分社化しました。
当日は、シェアサイクル事業者の視点から見た日本の概況やアカデミックな知識のビジネスにおける活用といった視点を中心にお話をいただきました。
日本においては違法駐輪の解消や観光地における二次交通の整備・回遊性向上などの課題解決を目的にシェアサイクルの導入が進められています。一方で、世界に目を向けると自転車に関する世界最大のシンポジウムである「ベロシティ」の誘致を目指し、自転車利用環境の整備といったまちづくりの観点やサイクルツーリズムの観点から議論がされています。このような世界と日本の自転車に対する視座の違いをシェアサイクル事業者としてどのように解消をしていくのか、アカデミックな知識を活用しつつその解消にあたっていることを具体的な事例も交えてご説明いただきました。
今後、より一層多くの都市や観光地への導入を目指しつつ、ベロシティの誘致に向けてまちづくりとシェアサイクルの両立を目指していくとのことです。
最後に、経営企画の仕事をする上で学生時代に学んだことがどのように役に立つのかについてご説明されました。とりわけ、実践的な授業の重要性を中心に学生自身の今後の学びの指針となるお話をいただきました。