「現代産業論」は、事業創造学部1年次必修科目、情報学部1年次選択科目として設置された基礎科目です。金融、自動車、食品、小売等、さまざまな産業界の第一線で活躍するゲスト講師の皆様に来学いただき、特別講義を行っています。
※受講対象者…事業創造学部 1 年⽣(必修)、情報学部1 年⽣以上(選択)ほか、過去受講生、アニメ・マンガ学部も聴講可能です。
7月4日(木)に行われた第12回は「金融業」をテーマに、SBI新生銀行 取締役会長 五味廣文様にご登壇いただきました。
当日の講義の様子をご紹介します。
五味様には、大蔵省(現財務省)から金融庁、西村あさひ法律事務所、ボストンコンサルティンググループ、そしてSBI新生銀行へと続くキャリアを背景に、金融業がどのようにして社会に多様な選択肢を提供し、価値を創造するかについてお話いただきました。
講義ではまず、狩猟採集社会から農耕牧畜社会への移行を例に取り、金融機能としての「貯蓄」が人類社会の発展にいかに寄与してきたかという解説がありました。また、事業融資や消費者金融、住宅ローン、株式投資、保険、デリバティブ、先物取引など、さまざまな金融活動が社会の未来を形作る「触媒」としての役割を果たしているとのお話を頂きました。
さらに、金融業におけるリスク管理の重要性についても深く掘り下げていただき、1997年の日本の金融危機や2008年の世界金融危機、そしてバブル崩壊後の多重債務者問題などの具体的な事例を挙げながら、リスクを取ること自体が問題ではなく、リスク管理の失敗が大きな危機を引き起こすことを学びました。
五味様の実践的な経験と知識に基づく講義を通じて、学生たちは金融業の本質とその機能を理解するとともに、リスク管理の重要性を再認識する機会を得ることができ、非常に価値ある学びの場となりました。
五味様、ありがとうございました。
年間を通してさまざまな業界からゲスト講師をお招きして実施する「現代産業論」。
講義の様子は、今後もHPやSNSでご紹介していきます。