「現代産業論」講義レポート 第10回:鉄鋼産業/日本製鉄株式会社 顧問 鈴木英夫様

「現代産業論」は、事業創造学部1年次必修科目、情報学部1年次選択科目として設置された基礎科目です。金融、自動車、食品、小売等、さまざまな産業界の第一線で活躍するゲスト講師の皆様に来学いただき、特別講義を行っています。
※受講対象者…事業創造学部 1 年⽣(必修)、情報学部1 年⽣以上(選択)ほか、過去受講生、アニメ・マンガ学部も聴講可能です。

6月20日(木)に行われた第10回は「鉄鋼産業」をテーマに、日本製鉄株式会社 顧問 鈴木英夫様にご登壇いただきました。
当日の講義の様子をご紹介します。


 

鉄鋼産業は、鉄を原料としたさまざまな製品を製造・販売する産業。その製品は自動車、家電製品、容器、建築など多岐にわたるとともに、日常生活のあらゆる場面で使用されるため、世界経済にとって不可欠な基幹産業の一つです。
今回は、国内鉄鋼メーカー最大手である日本製鉄株式会社、顧問の鈴木様にお越しいただきました。

まずは「鉄と社会」「世界の鉄鋼業の現状」についてお話しいただきました。
世界において、鉄は約15億トンもの需要があり、そのうち中国での需要が半分以上を占めています。世界の鉄鋼メーカーにおける粗銅生産量においても、上位10社のうち7社が中国企業(日本からは日本製鉄が唯一のランクイン)!鉄鋼を語る上で、中国は無視できない存在です。
一方日本国内はというと、需要は減っているそうですが、内需の減少を輸出拡大でカバーし、生産レベルを維持しているそう。なかでも日本製鐵は、単独で世界最大の輸出メーカーなのだそうです。

後半は、日本製鉄についてお話しいただききました。
同社の2022年度の売上収益は、約8兆円!連結従業員数は10万人と、国内でも有数の巨大企業です。顧客は自動車、土木建築がメインで、輸出先はアジア圏が約6割。そして昨年は、連結事業利益約9,000億円とのことで、ボーナスの平均支給額は240万円!この話は、学生たちも興味深かったのではないでしょうか。

その後、日本製鉄の具体的な経営戦略について、世界各国にある海外事業の状況を数字で示しながら解説いただきました。
また、前回のテーマ「化学産業」と同じく注目されるカーボンニュートラルの取り組みについては、2030年までに30%削減、2050年までにカーボンニュートラルを目指すとのことで、「3つの超革新技術(高炉水素還元、大型電炉での高級銅の量産製造、水素による還元鉄製造)」を用いてアプローチするとのお話がありました。

講義を終え、聴講した学生からは「水素を使ってCO2を削減する際の事故などの対策はどのようなものがありますか?」など、具体的な質問が上がりました。

鈴木様、ありがとうございました。


年間を通してさまざまな業界からゲスト講師をお招きして実施する「現代産業論」。
講義の様子は、今後もHPやSNSでご紹介していきます。

 

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