〈第5回 土曜講座レポート〉かなえる力 ~その極意は「志」をもつこと~講師:NSGグループ会長 池田 弘氏

2021年度から始まった開志専門職大学の取り組み「土曜講座」。本学の客員教授・特別講師をはじめ、各分野の第一線で活躍する方を講師に招いて特別講演を行うことで、学生のみなさんの現代経済への理解を深め、日々の学習意欲へとつなげる取り組みです。
今回の記事では、10月2日(土)にオンラインで行われた第5回 土曜講座の模様をレポートします

第5回のテーマは「かなえる力 ~その極意は「志」をもつこと~」。講師は、本学が所属するNSGグループの会長を務める池田弘氏です。

 

宮司と実業家、地域の人の幸せと発展のために

新潟の繁華街、古町地区で代々続く古町愛宕神社の長男としてこの世に生を受けた池田会長。幼少の頃は栄えていた商店街が、時代を追うごとに衰退していく姿を目の当たりにして、自身の将来を考えたといいます。
「お宮(神社)の役割は、地域の人たちの幸せと発展に寄与すること。お宮を継ぐだけではなく、地域に貢献する実業家になろうと決意しました」
高校時代に宮司と実業家の二足のわらじを決め、1976年27歳のときにNSGグループを起業。宮司を務める古町愛宕神社内に、学習塾・カルチャースクール、語学学校、そして資格取得講座の4部門からなる民間教育機関を立ち上げました。
「社会のニーズにあった事業でないと、成功は難しい。当時の新潟には、民間の教育機関はほとんどなかったですから。NSG=新潟総合学院、あらゆる教育にチャレンジするという思いを込めました」
グループ設立から45年。教育事業と医療福祉事業を中核に、106法人12,000人以上が働くマンモス企業へと成長しました。

 

地方都市・新潟を「世界一幸せな」街へ

〝人々の幸福と豊かさを実現するために、社会のニーズに合った事業の可能性を追求し、地域社会・国家・国際社会の発展に寄与する〟。この経営理念のもと、新潟を世界一幸せな街にするために、NSGグループが掲げるキーワードは「ひと」「あんしん」「しごと」「まち」。専門学校教育はもちろん、就学前教育からスクール事業まで、地域で活躍するひとの育成。健やかに、あんしんして暮らせる社会を支える、医療・介護・福祉・保育。起業家・経営者育成の仕組みと仕掛け、魅力的なしごとをつくり、地域の発展に貢献。スポーツや祭りを通して、まちの魅力を創造。
「なぜ地方都市・新潟にこだわるのか?とよく聞かれます。地方都市が自立し、活性化することではじめて、国家・国際社会の持続的な発展が可能になる。新潟の活性化が、世界の発展に繋がっているのです」
民間という立場で、幸せな街づくりのモデルを構築しながら、人財を育てていく。そして経験を積んだ人財を全国、そして社会に送り出していくことで、地球全体の持続可能な発展に貢献することができるといいます。

 

たった1回の人生を素晴らしいものに

将来、実現させたいと描くのが〝夢〟。心に思い、決めた目的や目標が〝志〟。
「志を立てるには、自分の人生と真剣に向き合うことが大切。志は生きていく上で大きな目標になりますし、それが軸となることで描く夢や目標がブレなくなります」
家業である神社を継ぐ際に悩み、先人や神道から影響を受けながら、自分自身の志を意識した池田会長。「人の役に立つこと」「自分が生まれた土地に恩返しすること」この2つを掲げ、今日まで信じた道を突き進んできました。

はじまりは、神社と商店街の関係。そしてそれは、高い志を掲げることで、宝となる人材を育て、地域社会のみならず、国家・国際社会の発展へ。新潟を愛し、大企業のトップとして走り続ける池田会長が送る学生たちへのメッセージは
「志は、辞書をひくと〝心に決めたこと〟。ぜひ、決めてください!人生は、あっという間です。紆余曲折、下手なところで挫折しないためにも、志を持って素晴らしい人生を。この大学に在籍して学べることは、すでにビッグチャンスを得ています。そういう気持ちで、日々学んでいってください」

 

公演を終え、質疑応答のコーナーでは、学生だけでなく、教員からもさまざまな質問が寄せられました。

学生「日本国内には、少子高齢化や人口減少など、さまざまな課題があります。その中でも、優先的に解決したほうがいいと思われる課題はありますか」

池田会長「日本は世界一、高齢化率が高い国です。さまざまな課題の中でも遅れているのが、高齢化とDX。近い将来、日本だけではなく、アジアをはじめ世界中が高齢化に直面する時代がやってきます。先端技術やサービスをニーズに沿って事業化することが、世界の高齢化を救うことにも繋がる。ぜひ、ディスカッションしましょう」

 

成田兵衛教授(アニメ・マンガ学部)「〝新潟から世界へ、そして世界から新潟へ〟を、本気で志しています。新潟もしくはNSGグループが首都圏に肩を並べる、ひいては新潟から世界で直接勝負をするにあたって、必要とされるモノや力、足りないモノや力があるとすれば、それは何でしょうか」

池田会長「人ですね。そういう経験をした先生、そういう風に考える先生がいるということが大事です。学生にしても、そういうことを自分の人生としてやりたいと思い、決意する。決意しても、経験は希少。開志専門職大学には、世界で経験を積んだ先生がたくさんいます。学生たちがその気になれば、日本でトップレベルの先生から習得をし、先生たちの持つトップレベルの人脈と繋がることも可能ですから」

自身の生い立ちから掲げた志、そして大企業として名を馳せるNSGグループの取り組みに至るまで、そのすべてをお話しいただいた今回の土曜講座。志を掲げることの大切さと、そこに向かうための強い信念は、これから起業に向けて突き進む学生たちにとって貴重な時間となりました。

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