絵を描くことが好きで、職業人として社会に認められ、
自分の仕事に誇りをもって、長く活躍したい学生を応援します。

アニメーションとは何か

「アニメーションにリアリズムを持ち込んで、薄っぺらなセル画にできるだけ存在感を与えようとする努力の意味は何か。そこに描写されるものがファンタジーである場合、その映像をまるで現実に起こったこととして受けとめてもらうためである。そして逆に、現実にざらにあるごく日常的な動作などの場合は、人々の目にかかっているヴェールをはがすためである」(高畑勲)

教育の目標は

アニメーターや演出家など、アニメのプロフェッショナルとして即戦力となりうる専門的技術を持つとともに、幅広い知識と視野を身につけ、業界全体の発展に寄与する人材を育成します。

本分野の特色は

専任教員を務めるプロのクリエイターによる演習授業と、実際の制作現場で学ぶ長期企業内実習により、プロの世界で即戦力たりうる、高度で実践的な技術が身につきます。しかし、本学で学ぶ意義はそれだけではありません。日進月歩で革新していくデジタル技術や産業構造の中で、明日の現場で役に立つやり方は、来年にはもう古いものになっているかもしれません。
そこで本学では、明日プロになる夢をかなえるだけでなく、長くアニメ業界で必要とされ、職業人として認められる幸福な人生を送るための基礎力と応用力を培うことを支援します。この未来の人材育成こそが、本分野の特色です。

カリキュラムは

キャラクターを描く画力と、アニメならではの「動く絵」を創造するための運動表現の基礎、魅力的なデザインや色彩設計の技術を習得する授業に加え、演出や脚本についても学びます。

求める学生像は

分からないこと、できないことはそのままにしておかず、徹底的に自発的な学習と教員・先輩たちへの質問によって乗り越えていく積極性のある人を歓迎します。
さらには、世界的に独自性を放ちうるアニメーション分野のプロになることを志望して集まる、世界各国からの留学生の皆さんと出会えることを楽しみにしています。
自ら目標を定め、課題を設定して、多彩な知識と技術、豊かな感性をもってそれを解決していく若い学生の皆さんとともに、未来のアニメ業界を作っていきたいと考えています。

アニメーション分野

アニメ制作の技術者や制作管理者として関わるだけでなく、幅広い知識と視野からアニメ産業のビジネスモデルを革新的に牽引する人材を育成します。

TEACHER

アニメーション分野 授業を支える先生たち

教授(アニメ分野長)

瀬谷新二

SEYA Shinji

アニメーション監督、作画監督、アニメーター。1989年の『青いブリンク』にて作画監督補佐、サブキャラクターデザインを担当。以後、『ブラック・ジャック』『ASTRO BOY 鉄腕アトム』『遊戯王ZEXAL』など多くの作品でキャラクターデザインや作画監督として携わる。手塚プロダクション デジタルラボ代表。 文化庁若手アニメーター育成事業「アニメたまご」人材育成委員長。「アニメーションブートキャンプ」講師、日本動画協会デジタル制作環境委員。「デジタル作画推進」の立場から各種セミナー実施中。

担当科目

アニメ制作実務Ⅰ・Ⅱ アニメゼミⅠ・Ⅱ デジタルアニメ実習 作画演習


教授

深井利行

FUKAI Toshiyuki

東京ムービー、ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオ・ジャパン、手塚プロダクション、ブレインズ・ベースなどで活動。主な仕事は「ムーラン2」ユニット・プロデューサー「ASTRO BOY鉄腕アトム 10万光年の来訪者・IGZA」プロデューサー、文化庁委託事業若手アニメーター等人材育成事業 ヒアリング委員(2010年度〜2016年度)

担当科目

アニメ制作実務Ⅰ・Ⅱ/アニメゼミⅠ・Ⅱ/アニメーション技法基礎/デジタルアニメ実習/作画演習


渡部 英雄

WATANABE Hideo

北海道札幌生まれ。アニメ業界で監督・演出・原画を担当。絵コンテ、映像論、アニメ制作実習を教えている。現在は3DCGアニメ制作やVR制作の研究、アニメの現場で演出を担当している。過去に、機動戦士Zガンダムの絵コンテ、北斗の拳2の演出、夢戦士ウイングマンのOP・EDの演出、新世紀エヴァンゲリオンの原画などを多数担当。著書に『アニメ研究入門【応用編】アニメを究める11のコツ』現代書館(共著)

担当科目

アニメ制作実習/アニメ制作実務Ⅰ・Ⅱ/アニメ制作工程演習/アニメゼミⅠ・Ⅱ/アニメ基礎演習/デジタルペイント実務Ⅰ・Ⅱ/パース・透視図法および演習/演出表現論/透視図法基礎

アニメーション分野専門科目PICKUP

運動表現理論

アニメーターはもちろん、全ての絵を描く仕事に有利に働く、普遍性を持つ知識と技術は、今後の制作スタイルの変化にもしっかりと対応できます。それは、動きをコントロールするための能力です。運動表現理論は、その知識や技術を得るための授業です。

アニメーション分野進路の可能性

2Dアニメーター/デジタル作画/3DCGアニメーター/キャラクターデザイナー/イラストレーター/アニメ監督/演出家/脚本家/設定制作/プロデューサー/制作進行/色彩設定/背景美術/および一般企業

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