
開志専門職大学 学長
各務 茂夫 KAGAMI Shigeo
一橋大学商学部卒業。スイス IMEDE(現IMD)経営学修士(MBA)。米国ケースウェスタンリザーブ大学経営大学院 博士(経営学:EDM)。東京大学大学院工学系研究科教授・産学協創推進本部 副本部長等を経て、2025年4月学長就任。一般社団法人日本ベンチャー学会前会長。
社会課題解決の当事者であるという自分を意識しよう
このたび、開志専門職大学の第2代学長に就任しました各務茂夫です。
新たな職責を担うにあたり、あらためて身の引き締まる思いです。開志専門職大学は、時代の変化に即応し、実践的な教育を通じて社会に貢献できる人材を育成することを目的に、2020年に設立されました。初代学長・北畑隆生先生のもと「事業創造学部」「情報学部」「アニメ・マンガ学部」のすべての学部から卒業生を社会に送り出すことができました。卒業生の進路は素晴らしく、極めて高い実質就職率を記録したことに加え、上場企業をはじめ、地元の有力企業や新興企業等へ多数就職しました。特に、就職先に先輩がいない環境で、受け入れ企業の本学に対する評価も定まっていない中、大きな成果を上げたことは特筆すべき点です。これは、もちろん学生の皆さんの努力の賜物ですが、本学教職員の親身な指導がその成果を後押ししたものと考えています。
本学が、開学以来の5年間で社会に大きなインパクトを与えられたのは、建学の精神と教育手法の革新性に依るものです。生成AIの進化に見られるような技術革新の加速度的な進展、グローバル化の大きなうねり、さらには解決すべき社会課題の複雑化により、従来の学問体系や教育の枠組みでは対応しきれない時代に突入しました。
こうした変化の中で、本学は「実務家教員による教育」「企業・自治体との連携」「課題解決型の学び」という特色を前面に打ち出し、実社会で即戦力として活躍できる人材の輩出を使命としてきました。そのため、本学では産業界との連携を強化し、企業や自治体との共同プロジェクト、長期企業内実習、PBL(Project-Based Learning)を積極的に取り入れています。また、時代の変化に対応できる柔軟な思考力を育むため、デジタル技術やイノベーション教育にも注力しています。
私は、学長として、本学が掲げる理念をさらに推進し、教育の質を一層向上させるために尽力する所存です。カリキュラムの充実、教育環境の整備、産官学連携の強化に努め、学生一人ひとりが主体的に学び、成長できる場を提供してまいります。
本学での学びが、学生の皆さんの人生にとってかけがえのない経験となることを心から願っております。新しい時代の専門職大学の在り方を、皆さんと共に築いていけることを楽しみにしております
建学の精神
自学
「教育を受ける」にとどまらず、自ら課題を設定し、自ら学ぶ人間になる。
挑戦
指示待ち人間ではなく、自らの判断で一歩前に踏み出す勇気のある人間を目指す。
創造
物事の大小を問わず、それぞれの分野、職業で独創性、創造性を発揮する人材となる。
貢献
地域、日本、世界で活躍し、社会の発展に貢献する人間となる。
実践的で特色のある教育を推進し、
高い志を開花させ、
誇り高い専門職を育成する。