目指す業界の先進事例を学ぶ「トップランナー研究」と「開志コラボセミナー」
さまざまな企業のビジネスパーソンがゲスト講師として登場し、講演を行う科目「トップランナー研究」。ビジネスの最前線で活躍する方々から、動向や体験談を聞くことができる、開志専門職大学ならではのカリキュラムです。今回の記事では、2020年度に情報学部で実施した「トップランナー研究」に加えて、産業界とつながる取り組みとして実施している「開志コラボセミナー」を振り返ってご紹介します。
▷事業創造学部で行われた「トップランナー研究」をご紹介。前編はこちらから
情報学部での2020年度「トップランナー研究」講義実績
情報学部生を対象としたトップランナー研究は、ゲスト講師による講演の後、事前に与えられたテーマでグループディスカッションを行い、その結果をプレゼンテーション形式で発表するといった2部形式の講義になっています。今回のまとめ記事では、講師のご紹介と合わせて、学生が実際にグループで議論したテーマについてもご紹介します。
<第1回>
ゲスト講師は、ソフトバンク株式会社 代表取締役 副社長 兼 CTO 宮川潤一さん。
講義のテーマは「2050」。講義後のグループ討論では「30年後の世界、日本はどうなっていると思うか?」「2050年、理想的な社会を作るに至るまでに、日本・世界はどのような課題を抱え、その課題を解決するにはどのようにしたらいいと思うか」といったテーマが与えられました。
<第2回>
ゲスト講師は、楽天株式会社 コマースカンパニーCCO&ディレクター 野原彰人さん。
講義のテーマは「なぜ、楽天は大きくなったか」。楽天が日本を代表する大企業へと成長するに至った過程をお話しいただき、講義後のグループ討論では「何が成功・成長の要素か?」「そして、負うべきミッションとは?」をテーマに、学生が活発な議論を交わしていました。
<第3回>
ゲスト講師は、NTTコミュニケーションズ代表取締役兼副社長 兼 NTT執行役員 栗山浩樹さん。
講義のテーマは「デジタル革命と事業創造」。私たちの暮らしを支える重要なインフラ事業に長年携わってきた栗山さんからは「成長の必要条件としての社会インフラ」「リアルとデジタルの融合による価値提供」といった討論テーマが与えられました。
<第4回>
ゲスト講師は、LINE株式会社 執行役員 公共政策・CSR担当 江口清貴さん。
日本国内に8,600万人のユーザーを持ち、圧倒的なシェアを誇る「LINE」事業に携わる江口さんからは、ご自身の経歴紹介に始まり、企業や行政団体におけるAIやSNSの活用支援をはじめ、さまざまな事業の先進事例をご紹介いただきました。グループ討論のテーマは、今まさに世界で大きな課題となっている「新型コロナウイルス感染症対策」。学生からは、デジタル技術を駆使したさまざまなアイデアが発表されました。
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<第5回>
ゲスト講師は、株式会社ラテグラ取締役 元株式会社ニワンゴ代表取締役社長 杉本誠司さん。
講義テーマは「デジタル社会とイノベーション」。動画コミュニケーションサービス「ニコニコ動画」を立ち上げた杉本さんから、ますます進化が加速するデジタル社会で革新的なサービスを創出する考え方のヒントを教えていただきました。グループ討論のテーマは「イノベーティブなデジタルサービス、デジタルビジネスを創造(デザイン)してみる」。学生からは「死者と話せるサービス」や、高齢者をデジタルぎじゅつで助ける「オーバーヘルプ」など、斬新なビジネスアイデアが飛び出しました。
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産学連携プロジェクト「開志コラボセミナー」
本学における産学連携プロジェクトの一環として、産業界で活躍するビジネスパーソンを講師に招いて実施している「開志コラボセミナー」。ここからは、2020年度に実施された本イベントを振り返ります。
※「開志コラボセミナー」は、「新潟県産学連携による人材育成・定着促進支援事業」の一環として開催。本学の建学の精神である「自学」「挑戦」「創造」「貢献」に基づき、セミナー参加者の方々の自ら学ぶ意欲と挑戦する力につながることを目的としています。
<第1回 開志コラボセミナー>
ゲスト講師は、株式会社ICTソリューション・コンサルティング代表取締役社長 冨永孝様。
講演では「ウィズ/アフターコロナの世界と産業」をテーマに、新型コロナウイルスによるビジネス・政治・経済・社会の変化や、企業による地方創生の取り組みなどさまざまな内容をご講談いただきました。
<第2回 開志コラボセミナー>
ゲスト講師は、アイリスオーヤマ株式会社 代表取締役会長 大山健太郎様。
講演では「ユーザーイン経営~いかなる時代環境でも利益を出す仕組み~」をテーマに、家電・寝具から園芸・ペット用品まで幅広く展開するアイリスオーヤマの製品作りにおけるこだわりや経営理念などをお話いただきました。
質疑応答コーナーでは、事業創造学部の学生からの「選択しなければならない局面はたくさんあると思いますが、選択や意思決定の際にどんなことを大切にしているか?」という質問に対し、大山会長から「目標や目的を持つことが大事です。今の仕事は何のためにやっているのか、どこを目指しているのか。それがハッキリしていれば意思決定ができます」といったお言葉を頂きました。
<第3回 開志コラボシンポジウム>
この回では、本学教員を交え、初めてのシンポジウム形式にて実施。「新しいビジネス形態 個人の働き方と企業の形」をテーマに、2部制にて開催されました。
第1部ゲスト講演の講師は、ランサーズ株式会社 CEvO 根岸泰之様。フリーランスのライターとしてキャリアをスタートさせ、現在は自身が掲げる「スマート経営」の啓蒙活動を行っている根岸様から、現代において企業やフリーランスで働くことの意義やさまざまなスタイルについてお話いただきました。
第2部では、同テーマにてパネルディスカッションを実施。本学 事業創造学部 渡辺康英先生の司会のもと、パネリストとして本学事業創造学部から古屋光俊先生、福田稔先生、土岐智賀子先生、そしてランサーズ株式会社 根岸様が参加し、活発な議論が交わされました。
今年度も、引き続きトップランナー研究・開志コラボセミナーを実施予定です。
当日の様子は、WEBサイトでレポートしていきます。