2025年1月16日(木)、事業創造学部・情報学部が共同で行う「現代企業論」において、丸紅株式会社常務執行役員 CDIO、次世代事業開発本部長 大本晶之 様 をゲスト講師にお招きし、新規事業開発に関する特別講義が行われました。「現代企業論」は、現役で働く企業の方をお招きし、仕事の理解を深める授業です。
丸紅株式会社は167年の歴史を持つ総合商社であることから、「何が、丸紅を今日まで存続させてきたのか?」、また「どうしたら、丸紅は次の100年生き残れますか?」というテーマでお話しいただきました。
まず、ビジネスが直面する課題ということで、高い視点から世界的な変化について話され、「世界によいこと」、「企業によいこと」、「個人によいこと」の重なり合う部分に、「革新(Innovation)」があることを説明されました。その後、丸紅株式会社の歴史を振り返り、非常に多岐にわたる革新的なビジネスを行われていることを紹介されました。あわせて、社是である「正・新・和」の精神、長期的な成長の重要性、また次世代事業開発の際の5つのポイントついて考え方を示され、実際に行われている新規事業についてもご紹介いただきました。
次世代のビジネス開発プロセスの7つの要素について、大本様の独自の視点から説明いただきました。その際、事業を始めるにあたり、「Aか、Bか?」どちらかを選ぶということではなく、そのパラドックス(矛盾)を解決することが新たな機会につながることを説明されました。
その後、このパラドックスについて、「これまでの成功体験や実績、既存の事業だけに頼らない」、また「顧客が求めるものを現場レベルで対応しつつ、大局的なグローバルレベルで探索していく姿勢を確保する」等、大事なポイントについてご紹介いただきました。
最後に、「次世代の人が、前向きな変化をもたらす可能性を信じる」、そして「世界にポジティブな変化をもたらすことができ、したがって善のための力となりうる」ということが丸紅株式会社の本質であり、世代を超えて、真に競争力のある企業として存続するものとしめくくられました。
学生からも多数の質問があり、新たな学びにもつながりました。最後に、お忙しい中ご講義いただいたこともあり、感謝を込め、学生からお祝いの花束を贈呈いたしました。