「現代産業論」講義レポート 第13回:総合商社/丸紅経済研究所 シニアアナリスト 桑名奈美様

「現代産業論」は、事業創造学部1年次必修科目、情報学部1年次選択科目として設置された基礎科目です。金融、自動車、食品、小売等、さまざまな産業界の第一線で活躍するゲスト講師の皆様に来学いただき、特別講義を行っています。
※受講対象者…事業創造学部 1 年⽣(必修)、情報学部1 年⽣以上(選択)ほか、過去受講生、アニメ・マンガ学部も聴講可能です。

7月11日(木)に行われた第13回は「総合商社」をテーマに、丸紅経済研究所 シニアアナリスト 桑名奈美様にご登壇いただきました。
当日の講義の様子をご紹介します。


桑名様からは、日本の総合商社の歴史、役割、機能、そして未来について詳しくご講演いただきました。

総合商社は、明治初期に日本が開国した際、外国との貿易を担うために誕生。現在は貿易のみならず、投資、金融、資源開発など多岐にわたる事業を展開しています。
主な総合商社には、丸紅の他、三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事などがあります。

講義では、総合商社の本質を「必要な商品やサービスを、必要なだけ、必要なところに効率的につなぎ合わせる仕組みを作ること」と説明されました。この多機能性により、総合商社は世界中での事業活動や新たな価値の提供を可能にしています。
具体的には、商取引だけでなく、情報収集、物流、金融、リスクマネジメントなど、多くの機能を持っているとのことでした。

また後半では、総合商社の未来についても言及されました。

技術革新や環境問題に対応するために、総合商社は新たなビジネスモデルの導入が求められています。特に、デジタル技術の進展や、再生可能エネルギーの利用が重要な課題として挙げられました。
加えて、世界中のパートナーと協力し、持続可能な発展を目指すことが不可欠です。
こうした課題に対応しつつ、総合商社が今後も成長し続けるためには、柔軟かつ革新的な取り組みが重要であるとのお話をいただき、講演は終了しました。

桑名様、ありがとうございました。


年間を通してさまざまな業界からゲスト講師をお招きして実施する「現代産業論」。
講義の様子は、今後もHPやSNSでご紹介していきます。

 

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