<開志のまなび>情報学部 2022年度 臨地実務実習レポート/(株)ジェイ・エス・エス編ー実習終了の最終報告会を開催していただきましたー
情報学部の2・3年次後期に実施する長期企業内実習科目「臨地実務実習」。今年度は企業45社に分かれ、2年次は約5週間(150時間)、3年次は約15週間(450時間)の長期実習が実施され、1月下旬に3年次の実習が終了しました。
今回のレポートでは、2022/9/29(木)~2023/1/27(金)の期間で行われた3年次の実習先企業「株式会社ジェイ・エス・エス」の最終報告会の様子をご紹介します。本来は対面開催の予定でしたが、当日大雪のため、急遽ジェイ・エス・エス様のご配慮によりオンライン開催へ変更いただきました。
(株)ジェイ・エス・エスは、学校法人や医療福祉法人を中心にIT機器販売、ネットワークインフラ構築、システム開発・導入をはじめとして、幅広くIT関連の事業を展開するNSGグループの企業です。
本実習は、11月初旬までは、2年次の実習と並行して実施されました。学生が取り組んだ課題は、身分証アプリの企画・開発・改善、Webサイト内「お問い合せフォーム」から届くお問い合せ内容に関するデータ分析、Webサイト内のデザイン改善に関する業務、会社説明会(オンライン)の運営業務、社内イベント運営など多岐に渡り、最終報告会では、実習課題に対する取組み、実習で学んだこと、今後の抱負などが学生より報告されました。
▼実習課題の詳細は、過去のレポートをご覧ください▼
▲写真/情報学部3年・二宮歩さんの発表画面の一部
最終報告会の中で、実習に参加した情報学部3年 二宮さんは『これまでの学びを活かし、企業に貢献すること、そして更に新しい経験を積み、自身のスキルへと昇華させ、自身のアイデアを元に形にできる力を身に付けるなど、基礎技術等の向上を目標として取り組みました。実習の序盤は2.3年次共同での実習で、自分がリーダーとしての役割を担うことになり、もともとリーダーという役割に苦手意識があったためストレスに感じることもありましたが、自分が精一杯できることをやろうという思考にシフトし取り組んだことで自信につながりました。また、知識を学ぶ意欲を持つことができたので、今後は現在取り組んでいる資格取得に向けて励んでいきたいです』と述べ、
▲写真/情報学部3年・小林達生さんの発表画面の一部
同じく小林さんは、『企業の業務の全容を理解し、即戦力に変えられる経験値をつけることを目標に実習に取り組みましたが、実際は自分のスキル不足を自覚する機会となり、即戦力として活躍できるほどの力を身に付けることの大変さを実感しました。大学生活とは異なり、友人や後輩がチームメンバー、先生や企業の方が上司、という立ち位置で接する環境の変化の中で、プライベートと仕事の両立、モチベーションの保ち方など、技術的な部分以外でも学ぶことが多くあった実習でした。これから始まる就職活動では、今回の経験を強みにしていきたいです』と抱負を述べました。
また、実際に実習の指導をご担当くださった小林様からも激励のお言葉をいただきました。
『企業に赴いて業務を行い、課題をビジネスの視点で考えることは、学内では得る事の出来ない貴重な体験です。やってみたら意外と楽しくて自分に合う作業だったり、どうしたら良いか見当もつかない苦手な作業だったり、色々な気づきがあったと思います。企業としてもこのような学生の方の実習の受け入れは、新入社員が入社した際に、どのような内容をお願いしたら、どのくらいの成果を出せるか、といった入社後の指導内容が明確になるというメリットもありました。もし実習でJSSの雰囲気が気に入ったら、ぜひ入社してください。将来につながる実習が出来たのであれば嬉しく思います』
そして、情報学部・磯西先生は「450時間という長期間でしたので、業務面の学びだけではなく、メンタル、体調管理の大切さや、仕事とプライベートの交錯、自分の実力が仕事にアウトプットとして反映されない葛藤といったところまで感じることができたことは良かったのではないかと思います。この経験は社会で必ず役に立ちます。ただ、システムエンジニアリングという観点では経験も技術力もまだ足りません。どうしたらシステム開発技術力を高められるかという点について4年次の実習で磨いていってほしいと思います」と実習の総括をしました。
臨地実務実習は、ビジネスの現場ならではの生きた知識や経験を得ることができる、大学と産業界との協力によって生み出される専門職大学ならではの学習プログラムです。450時間という長期間に渡った本実習では、実際の企業の業務について学ぶだけではなく、社会人としての生活を体験し、多くのことを学ぶ有意義な機会となりました。今回、このような実習の場を設けてくださった株式会社ジェイ・エス・エスの皆様には改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。