<開志のまなび>情報学部 2022年度 臨地実務実習レポート/NTTテクノクロス編ー電力の可視化・予測のソフトウェア開発ー
情報学部の2・3年次後期に実施する長期企業内実習科目「臨地実務実習」。今年度は企業45社に分かれ、2年次は約5週間(150時間)、3年次は約15週間(450時間)の長期実習です。
実習では、学内で修得した知識・技術を活用し、解決策の提案から計画、設計、実装、検証という実務の一連の過程を学修します。
今回のレポートでは、9/26(月)~1/27(金)の期間で行われている3年次の実習先企業「NTTテクノクロス株式会社(横浜市)」の12月中旬頃の実習の様子をご紹介します。
▼前回のレポート(AIソフトウェア「AI発芽検査®」の開発)はこちら▼
NTTテクノクロスは、NTTの研究所の技術を軸として、世の中の技術・サービスを掛け合わせ、システム開発事業、CX(Customer Experience)事業、DX(Didital Transformation)事業、セキュリティ事業、EX(Employee Experience)事業を主な事業領域に、CX、EX、メディカルICT、食農ICTを注力分野として、価値あるソリューションを提案、提供する企業です。
▲写真/左奥・・・実習指導をご担当いただいているNTTテクノクロス デジタルツイン事業部 奥野様、左手前・・・情報学部3年・遠山美江さん、右・・・情報学部3年・大井貫輝さん
NTTテクノクロスの実習には2名の学生が参加。実習内容は、それぞれ異なり、前回のレポートの「AI発芽検査®」の開発、そして今回のレポートの「電力の可視化・予測のソフトウェア開発」です。
「電力の可視化・予測のソフトウェア開発」の内容について、遠山美江さんにお話を伺いました。
――「電力の可視化・予測のソフトウェア開発」とはどのような実習ですか?
『「でんき予報」という日本の電力会社が提供している電力需要のデータシステムがあるのですが、そこから実績データを収集、分析し、その結果を可視化した電気の需要と供給の予測ができるソフトウェアの開発です。現在は、その前段階として、季節や場所、時間帯など、どのような傾向で電気が使われているのか、という分析を行っています」
――なぜNTTテクノクロスの実習を希望したのですか?
「私は昨年、別の企業の臨地実務実習でデータ分析に取り組んだのですが、今年もその経験を活かしてデータ分析に取り組みたいと思ったこと、そして同じデータ分析でも企業によっての違いがあるのか、ということに興味があったからです」
――実習で楽しいこと、難しいと感じることはありますか?
「奥野さん(実習指導ご担当者)にご指導をいただきながら取り組んでいますが、細かな指示をいただくのではなく、自分で考え、自分が作りたいようにソフトウェアの内容を考えています。そのため、自由に作れる分、難しさもありますが、難しいから諦めるのではなく、こうしたらできるのではないか、というように別の視点から見ることを意識することで新たな発見や学びがたくさんあり、ゼロから作っていくことに楽しさを感じます」
――残り約1ヶ月となった実習はどのように取り組みたいですか?
「実現可能性を考慮しながら開発するソフトウェアに関する目標を立てたので、それらを全て達成し、一番良い形で実習を終えることができるように残りの実習を頑張りたいと思います」
また、奥野様より、「遠山さんには、電力の可視化と予測といった、今後日本にとっても大きな問題となるエネルギーに関するソフトウェア開発に取り組んでもらっています。実習中は、私からは大きなテーマだけを遠山さんにお伝えし、その後は自分自身で、今週は何を行うのか、どこまで自分でできたのか、といったセルフマネジメントをしながら取り組んでもらっています。残りの約1ヶ月では、これまでの取り組みついての最終発表に向けて自分の成果を自分の言葉で伝えていくことに取り組んでほしいと思います」と激励のお言葉をいただきました。
1月末まで続く3年次の長期実習。ビジネスの現場ならではの経験を積み、生きた知識や技術を習得できる有意義な学習プログラムとなっています。
今後もこうした実習の様子は、引き続きHPでご紹介していきます。