<開志のまなび>情報学部 2022年度 臨地実務実習レポート/株式会社 新開トランスポートシステムズ編ー「電子かんばん装置」の設計と製作ー
情報学部では、2・3年次の後期に実施する長期企業内実習科目「臨地実務実習」がスタートしています。今年度は企業45社に分かれ、2年次は約5週間(150時間)、3年次は約15週間(450時間)の長期実習が行われます。
実習では、ICT技術による課題解決策を提案するまでの過程を学修します。実習先企業の業務内容を理解し、データから見える課題を把握し、その課題を解決する計画の立案と提案を体験します。
今回のレポートでは、2年次の実習先企業「株式会社新開トランスポートシステムズ」の実習の様子をご紹介します。
▲写真/下段右・・・(株)新開トランスポートシステムズ 代表取締役会長 古賀あや様、下段中央・・・情報学部2年 竹内良祐さん、下段左・・・情報学部2年 杉山雄大さん
(株)新開トランスポートシステムズは、創業以来110年以上にわたって精密機器物流に携わり、「物流」と「技術」が融合したトータルソリューションを提案する専門企業です。
本実習は10/6(木)~11/11(金)の期間で行われますが、初日のオリエンテーションでは、代表取締役会長の古賀あや様より学生へ向けて『開志専門職大学の建学の精神にある「貢献」と「挑戦」という言葉は、新開トランスポートシステムズの社訓と共通している言葉です。この言葉は、社会が私たちに求めていること、そして人としても重要な要素ではないかと思います。このような共通の言葉があったことを嬉しく感じます。ぜひこの実習では心意気をもって前へ前へと向かって取り組んでください』と激励のお言葉をいただきました。
学生が取り組む実習課題は、物流技術部門での現場改善・展開。電子かんばんの装置を製作し、本社の社内便検知システムをリニューアル!
▲写真/上段・・・(株)新開トランスポートシステムズ 東京営業所見学の様子、中段・・・実習課題に取り組む様子、下段左・・・現状の「電子かんばん装置」、こちらの改善改良に取り組みます。
(株)新開トランスポートシステムズの本社には、各部署に必要な書類を入れるレターケースが設置されています。そこに書類が入ると、レターケース内の赤外線センサーが反応し、部署に設置されている「電子かんばん装置」が点灯、書類が入ったことをお知らせします。今回の実習ではその「電子かんばん装置」の改善改良に取り組みます。
主に、考察→設計→構築→テスト→設置まで一連の計画を進めるため、現状の課題を考察しリニューアル設計、3Dプリンタ印刷用CAD設計からプリント基板の電子工作、マイコン動作制御のためのPythonプログラミングなどを行っています。
実習に取り組む情報学部2年・竹内さんは『今回の実習では、最終的に「カメラ付き電子かんばん装置」を製作しようと考えています。実習が始まり約1週間が経ちましたが、現状は、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)という装置にLEDをつけて、LEDを点滅させる段階まで進みました。今後はセンサーとLEDをつけること、ネットワークを接続し通信をとれるようにすることなど、まだまだ不足していることがあるので、残りの約1ヶ月頑張りたいと思います。』と意気込みを語ってくれました。
同じく情報学部2年・杉山さんも『3Dプリンターやレーザーカッターなどの装置を使用し、「電子かんばん装置」の外枠製作をしていますが、それらの機材をあまり使用したことがないため、使い方から勉強をしています。一度覚えると、自分の思った通りのものが作れるのでとても楽しく実習できています。』と実習の感想を語ってくれました。
臨地実務実習は、ビジネスの現場ならではの生きた知識や経験を得ることができる、大学と産業界との協力によって生み出される専門職大学ならではの学習プログラムです。
臨地実務実習の様子は、今後もHPでご紹介していきます。