【開志のまなび】事業創造学部2年次の講義「デザイン・シンキング概論」にて、コクヨ株式会社 藤木武史様に特別講義を行っていただきました
事業創造学部2年次の講義 「デザイン・シンキング概論」 (担当:西川昌宏准教授)にて、コクヨ株式会社 ステーショナリー事業本部の藤木武史様をお招きし、ゲストとして特別講義を行っていただきました。
本講義で学ぶ「デザイン・シンキング」とは、デザインの考え方を駆使して課題解決や商品開発・サービスを生み出す手法のことです。
今回の特別講義では、藤木様がこれまで手掛けてきた「コクヨデザインアワード」「KOKUYO ME」のこれまでの歩みや事例について主にご紹介いただき、「デザイン」についてあらためて考えるきっかけとなりました。
「コクヨデザインアワード」は、製品化を目指すプロダクトデザインが集まる、世界的なコンペティションです。2002年に始まり、20のアイデアが製品化されてきましたが、藤木様はこの受賞作品の製品化におけるプロデュースを担当されています。
講義では、MOMAに永久保存され、ユニバーサルデザインの代表作ともいわれる「カドケシ」をはじめ、「roll table」「Nameless Paints」「Stoop」等の事例が紹介され、画期的なアイデアを製品化するためにマーケットやニーズを探し出し、ユーザーに届けるまでのさまざまな体験談を、ユニークな失敗談も交えながらお話いただきました。
▲2013年の優秀賞受賞作品を製品化した「Stoop」。
さらに「NEXT STANDARD」と呼ばれる、トレンドに敏感な購買層に向けた文房具ライン「KOKUYO ME」の立ち上げにも携わった経験から、ブランディングや商品開発等、事業創造学部の学びに直結するエピソードも多数お話いただきました。
▲売り場に陳列された「KOKUYO ME」の製品。
講義の最後に、藤木様から学生に向けてメッセージを頂きました。
「デザイン=センスではなく、デザイン=学ぶこと。本当のデザインとは、ユーザーを真摯に観察し、学んだり経験したり挑戦したりして、まわりの人を巻き込む力です。営業だってデザインの一部だと思いますし、積み重ねと経験が大事。ひいてはそうやって学んだことがビジネスにつながる。皆さんにもこれから、頑張って学んでいってほしいと思います」。
講義を終えた学生からは、
「商品開発のインスピレーションの説明などを詳しく聞くことができてとても参考になった」
「成功までのプロセスが事細かに話されていたので楽しく聞くことができた。アイデアが生まれるところから、作ってくれる工場探し、試作の作成、大量生産、販売といった過程ごとに難航した点、失敗した点の説明があったので、藤木さんの考え方や成功するまでの努力が伝わってきた」
「コクヨが顧客を確保し続けられているのは経験や失敗を次にしっかり活かしているからだと感じた。くじけそうになっても挑戦し続ける姿勢を大切にすることで成功に繋がるのだと、あらためて学べた」
などの感想があり、大きな学びを得られる時間となりました。
藤木様、ありがとうございました。
今後もこうした講義の様子はSNSやHPでご紹介していきます。