<学生起業NEWS>事業創造学部 古津瑛陸さんが代表を務める株式会社LacuSへ「開志エンジェルファンド1号」から約500万円の出資が決定しました
開志専門職大学では、大学ベンチャー投資ファンド「開志エンジェルファンド1号」(運営:事業創造キャピタル株式会社)から、事業創造学部 古津瑛陸さんが代表取締役を務める「株式会社LacuS」に対し、約500万円の出資を行うことが決定しました。
本学事業創造学部3年(2023年2月現在)古津瑛陸(ふるつ・えりく)さんは「20歳で起業、40歳までに上場する」を目標に本学の1期生として入学し、学内外のビジネスプランコンテストに出場したり、自身で有識者から情報収集をしたりと積極的に活動を続け、昨年3月11日にLacuS(ラコス)を設立しました。
▶古津さんのこれまでの取り組み、LacuS創業にまつわるインタビューはこちら
「開志エンジェルファンド1号」は、在学生・卒業生のスタートアップ支援を目的として2021年に設立した、1億円規模の大学ベンチャー投資ファンドです。このたび、LacuSが提案する新規事業計画に対する投資審査が行われ、2023年1月31日、正式に出資が決定しました。
以下、LacuSの代表を務める古津さんにお話を聞きました。
――今回、出資が決定した新規事業発足までの歩みを教えてください。
「設立当初は、飲食店等でのフードロス削減を目指すアプリケーションサービスの事業化に向けて取り組んでいましたが、自分が見据えていた事業規模と事業の成長イメージにずれが生じ、一旦クローズすることとなりました。そこから別事業へ舵を切るにあたり『本当に自分がやりたいことは何か?』と考えた時、一つはマーケットの成長が見込めること、もう一つは自分たちが当事者としてアイデアを生み出せること、この2つを両立できる事業ドメインをあらためて検討しようと思い至りました」
――新規事業ではどのような取り組みを行っていく予定ですか。
「シニア世代に向けた、完全栄養食の開発・販売です。事業内容を検討していた時、自分の曾祖母が体調を崩し、介護の現場を目の当たりにしたのですが、介護に当たっていた祖母からリアルな介護事情を知り、特に食事の面でかなりの苦労があることを知り、今後ますます拡大する高齢者市場に向けて何か始めたいと思いました。同時に、世間で流行しているパーソナライズビジネスのブームに着目し『高齢者の食事をパーソナライズするのはどうか』と思ったことが発端です」
▲LacuSのメンバー。左から大平涼介さん、古津瑛陸さん、上野真路さん。
――現時点(2023年2月)での取り組みと、直近の目標を教えてください。
「いろいろと検討を重ねた結果、まずはアイスクリームの企画開発に着手しました。高齢者食市場の中でアイスは規模が小さく競合もいないため、自分たちならではの価値あるプロダクトが作れると思ったのですが……ここからが大変でした。高齢者の方々の本当の課題や、そもそも『アイスが本当に求められるのか?』といったことを含め、情報収集と企画開発に奔走する日々でした。その中で、介護現場の実情を教えてくださる方や、アイスクリームの開発ノウハウを持った方など、さまざまな出会いがあり、現在はアイスクリームのコンセプト作り、商品企画を練っている段階です。今年の春先には商品化できるよう、チーム一丸となって取り組んでいます」
――今回の出資金はどのような用途に活用していく予定ですか。
「頂いた出資金は、商品開発費、企画費をはじめ、初期の販路開拓やバリューチェーンの創出などに活用していきたいと思っています」
LacuSや古津さんの活動および本学の学生起業にまつわるトピックスは、引き続き本学HP等でご紹介します。
▶事業創造学部についてはこちら