<開志のまなび>情報学部「臨地実務実習シンポジウム」レポート
2021年12月22日(水)、情報学部で初めて実施された臨地実務実習を総括する情報学部 「臨地実務実習シンポジウム」が行われました。
「臨地実務実習」は、2年次の後期から始まる長期企業内実習科目。今年度は、約5週間で150時間という長期間にわたり、新潟県内外の実習先企業25社に分かれて行われました。実習テーマは、各企業によって、グローバル、SDGs、マーケティング、新事業、企画、データ分析、システム設計・開発、カスタマーサポート、営業、業務改善など多岐にわたりました。
この日のシンポジウムには実習にご協力をいただいた企業の皆様にもご参加いただき、実習に参加した2年生、来年度実習に参加する1年生も出席。実習の振り返り、来年の実習に向けての心構え、目標を持つ機会となりました。
■基調報告「2021年度 開志専門職大学 情報学部 臨地実務実習の狙いと成果」
臨地実務実習委員会 委員長 磯西徹明先生より、実習実施に至るまでどのような準備がされてきたのか、実際の実習の様子、そこから得られた成果、今後の展望についてなどの報告が行われました。
磯西先生より、「今回の2年次の実習は企業の課題解決のための提案までを行う実習でしたが、次の3年次の実習は提案からの計画、設計、実装、検証という一連の過程を学ぶ実習となります。また、就職活動のピークの直前に実習が行われますが、実習の完遂は就職活動での大きな自己PRとなるので、自分の将来像を明確にして今日から行動してください。」という激励がありました。
■パネルディスカッション「臨地実務実習の意義と課題」
代表学生4名による「臨地実務実習の成果」をテーマとした発表、学部長 三上喜貴先生、堀川桂太郎先生による「臨地実務実習の意義と課題」をテーマとした発表、招待パネリストとして長岡技術科学大学 副学長の武田雅敏先生よりお話をいただきました。
日本社会のDX推進を図ることを目的とされているグローバル企業「Adam Innovations株式会社」の実習に参加した羽田郁矢さんは「実習では海外のIT企業の方とオンラインミーティングをする機会が何十回もあり、これまで知ることの無かった多くのIT技術を知り、良い刺激になりました。また、これまで学校以外での英語経験はありませんでしたが、実習中は寮生活で、33日間英語生活という環境で、会社内だけではなく、生活もともにさせていただいたので、驚きの異文化も多く経験できました。」と発表を行いました。
データ構築から先端AI活用まで幅広い事業展開を行う企業「株式会社グラフ」の実習に参加した遠山美江さんは、「実習内容は自動応答問い合わせ、スマートスピーカーなどのチャットボットのアルゴリズムや事例についての調査、オープンソースを元にしたデータ分析事例の作成を行いました。データ分析は、一方向からではなく、多面的で柔軟性のある考え方で様々な角度からデータを見ることが重要であることを学び、今後は自分の中で、データサイエンスをより身近なものにしていきたいです。」と発表を行いました。
■ポスターセッション
学生による実習先企業25社各社毎の実習総括ポスター展示と説明も行われました。ポスターセッションでは、会場以外からもインターネットを介してポスターを見ることができるように、VR空間でのポスター展示も実施いたしました。
■実習にご協力をいただいた企業の皆様よりご講評
シンポジウムの最後には、この度実習にご協力をいただいた企業の皆様よりご講評をいただきました。
株式会社ジェイ・エス・エス 代表取締役社長 長井基樹様より、「時代は多様性や文化の時代とも言いますが、中々先が見えない時代です。加えて、DXやIT技術が浸透していきますが、そういった中でもコロナ禍といった状況の中で目の前の状況が変わることもあります。その中で、いろいろな引き出しや考え方を持つことが武器になります。学生の皆さんにはアンテナを広くもっていただき、より幅広い視点で次の実習に臨んでいただければと思います。」
株式会社ネクスコ・エンジニアリング新潟 執行役員 松木隆様より、「大量のデータを駆使して価値を引き出すデータサイエンスの分野は高速道路事業でも大変重要な分野です。そういったことも踏まえ、多方面で活躍できる人材を育成すべくこういった実習を長く続けていただき、世に優秀な人材を輩出してほしいと思います。今回4名の学生の皆さんに実習に参加をいただきましたが、確実に社会にでても活躍できると信じています。次年度もぜひ実習に参加をしたい方をお待ちしています。」とお言葉をいただきました。
臨地実務実習は、ビジネスの現場ならではの生きた知識や経験を得ることができる、専門職大学ならではの学習プログラムです。
実習で身に付いたビジネスマナーや対応力、自ら考え行動する力は、いざ社会人になった時、大きなリードにつながるはず。
学生自身による発表を通じて、開志専門職大学の学びを体感できる時間となりました。
なお、本シンポジウムはYoutubeでのリアルタイム配信を実施いたしました。この配信はアーカイブ配信も行っておりますので、当日参加できなかった方やご興味ある方はぜひご覧ください。
◆アーカイブ配信はこちら
◆今回ご紹介した情報学部について詳しくはこちら