<開志のまなび>ゲスト講師に(株)日立製作所 先端AIイノベーションセンタ 主任研究員来学。情報学部1年生「没入型コンピューティング」の講義をご紹介します。
情報学部1年生で開講「没入型コンピューティング」【江口将史先生】は、ユーザーの五感を含む感覚を刺激する技術であることについて理解したうえで、仮想現実(VR)実装技術の修得から、その有効性・可能性をユーザー体験により学修し、センサーやカメラ、入力デバイスなどの各種ハードウェアの取り扱いや、表現の違い、拡張現実(AR)、複合現実(MR)についての理解を深め、XR(AR/VR/MR)コンテンツを制作するためのソフトウェア・コンテンツ開発技術を修得する科目です。
12/9(木)、10(金)の講義では、株式会社 日立製作所 先端AIイノベーションセンタ 知能ビジョン研究部で主任研究員としてXR(AR/VR/MR)の取り組みをされている藤原貴之さんをゲスト講師にお迎えし、企業でのXRの取り組み、日本企業で働くこと、就職活動などについてご自身のご経験からお話をいただき、学生から事前寄せられた質問についてもお答えいただきました。
藤原貴之さんは株式会社 日立製作所で勤務されながら大学院に通い、博士課程を取得された経験を経て、企業研究職として現在も活躍をされています。
学生からは「企業と大学の二束のわらじではどのようなスケジュールで生活をされていたのですか?」「休日はどのように過ごしますか?」「博士課程を取得していることのメリットは何ですか?」「入社の際は希望部署に入ることができましたか?」などの質問が事前に寄せられました。
藤原さんより、「一番の理想はやりたいこととやるべきことが一致していること。ここを上手く探すことが、好きなことで生きていく、やりたいことを仕事にするということにつながっていきます。XRはまだマイノリティ。知らない人の方が圧倒的に多く、XRを使って何かを製品を作るとなると、スムーズに進めることには課題があります。いくら素晴らしい技術でも広く一般的に使われなければ消えていきます。興味をもっていることを貫いていいのか?という不安はありましたが、自分としてやりたいこと、仕事でやるべきことの交差点を探すことが大切です。」というお話をいただき、今後も専門的な学びを進める学生にとって新たな気づきを得られた時間となりました。
<学生の感想>
■情報学部 1年 蝦由伸さん
現実世界と仮想世界が融合した「拡張現実(AR)」「仮想現実(VR)」「複合現実(MR)」の技術を、実際のシミュレーション映像を通して深く知る事ができました。没入型コンピューティングの講義は株式会社ホロラボに勤務する実務家教員の江口先生から講義が受けられたり、Mozilla Hubを使用してバーチャル空間の作成ができたり、今回の藤原さんの講義のように有名企業に勤める方からの企業内のお話が聞けたりと、自分の興味が持てる内容なのでとても没入しやすいです。それらを含めても没入型コンピューティングは、この大学の一つの醍醐味だと思います。