<開志のまなび>情報学部 クラウド技術概論 特別講義「オフィシャルサイト運営の推進者たちが語る デジタルマーケティング時代を“UX”で切り拓く三菱電機の世界戦略」を開催しました【札幌市立大学デザイン学部 教授 安齋利典様】【三菱電機㈱宣伝部 粕谷俊彦様】
2022年9月22日(木)、情報学部2年次の科目「クラウド技術概論」(担当:磯西徹明教授)にて、札幌市立大学デザイン学部教授 安齋利典様、三菱電機株式会社 宣伝部 粕谷俊彦様による特別講義が行われました。
「オフィシャルサイト運営の推進者たちが語る デジタルマーケティング時代を“UX”で切り拓く三菱電機の世界戦略」と題した今回の講義。三菱電機グループの事業内容や取組みの紹介、企業や社会で活用されているUX(ユーザーエクスペリエンス)などについて幅広くお話をいただきました。
コロナ禍により加速するDX(デジタルトランスフォーメーション)化。時代が大きく変わる中での三菱電機の取組みをご紹介いただきました。
DXとは「IT技術を使ってビジネスを顧客本位の方向性にもっていくこと」と話す粕谷様。コロナ禍で時代が大きく変わる中、DX化へシフトする三菱電機では、「循環型デジタル・エンジニアリング企業」を目指す取組みが行われています。「循環型デジタル・エンジニアリング企業」とは、ユーザーから得られたデータをグループ企業間で共有、グループの知見や技術をもとにそれを活用し、社会課題の解決等に向けたよりハイレベルな製品・サービスを生み出す「統合ソリューション」に注力しながら成長する企業を意味します。
ユーザーから得たデータを共有、活用し、ビジネスに展開していくためには、UXが核に。そこで「UXってなに?」というテーマで講義をしていただきました。
安齋様は、三菱電機の宣伝部に在籍し、ウェブサイト統括センター長として粕谷様とともに、三菱電機のオフィシャルウェブサイトの制作・運営に携わっていらっしゃいました。現在は札幌市立大学デザイン学部で教授を務めていらっしゃいます。「デザインする上で一番大切なのは、相手の気持ちになること」と安齋様。今回の講義では、相手の気持ちになるためのUXの手法についてお話しいただきました。
世界32ヶ国2地域1ポータルに、57サイト。企業の顔となるコーポレートサイトをゼロから制作。
2001年から三菱電機のオフィシャルウェブサイトの運営や、新規サイトの立ち上げ、Facebookページの開設など様々な大規模プロジェクトに携わる粕谷様。2014年に海外売上比率を5割に引き上げるという三菱電機の方針により、宣伝部として世界に向けたコーポレートブランディングをするサイトの制作を行うため、粕谷様は自ら世界中を周り、現地スタッフの説得や、デザイン会社の選定などに奔走されました。こうした粕谷様の精力的な活動によって、2015年6月に6ヶ国のコーポレートサイトをリリース以降、2022年現在は世界32ヶ国2地域1ポータルに、57サイトをリリースするまでに至っています。
「自分で世界中を周ってすごいと思うデザイン会社を見つけて、依頼をするなど、代理店を介さずに自らで束ねてプロジェクトを進めてきました。UXの満足度を高めるべきターゲットは購入見込み客や購入者、サイト訪問者だけではなく、各国の現地の方々とも常に密接なコミュニケーションを保ち続け、サイト制作に関わるスタッフや現地のウェブマスターの満足度も高めなくては成功とは言えません」というメッセージをいただき、ウェブサイト制作などに興味を持つ学生たちは真剣に耳を傾けていました。
「オフィシャルサイト運営の推進者たちが語る デジタルマーケティング時代を“UX”で切り拓く三菱電機の世界戦略」と題した今回の講義。デジタル関連のキーワードの理解や、実際の社会や企業でのUX活用方法を知るだけではなく、デジタル社会における企業活動、そして世界で活躍するために必要な人間力について考える有意義な講義となりました。
安齋様、粕谷様、ありがとうございました。
こうした講義の様子は、今後もHPなどでレポートしていきます。