<開志のまなび>情報学部 「統計学」「情報と経営」 特別講義「物理学者の視点で語るキャリア形成」を開催しました【特別講師/ カリフォルニア大学 バークレー校 教授 バークレー理論物理学センター長 野村 泰紀先生】
2023年7月、情報学部2年次「統計学」(担当・・・鈴木源吾教授)、「情報と経営」(担当・・・宮元万菜美教授)において、本学特別講師のカリフォルニア大学 バークレー校 教授 バークレー理論物理学センター長 野村 泰紀先生による特別講義「物理学者の視点で語るキャリア形成」が行われました。
【野村先生 ご経歴】
1974年神奈川県出身。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了後、2000年カリフォルニア大学バークレー校ミラー研究員、2002年フェルミ国立加速器研究所研究員、2003年カリフォルニア大学バークレー校助教授、2007年同校准教授を経て2012年教授就任。ローレンス・バークレー国立研究所 上席研究員、理化学研究所 数理創造プログラム(iTHEMS)上級研究員、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構 連携研究員を併任。2004年アメリカ合衆国エネルギー省OJIアワードなど受賞歴多数。著書に『なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論』(講談社)ほか。
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講義では、野村先生の学生時代の出会いや海外経験のエピソードから、学生時代の恩師や海外の研究者との出会いが職業選択へ影響を与えたこと、海外の環境に身を置き学ぶことが自己成長にどのように繋がるのかを熱心にお話いただきました。また、若い時代に海外へ挑戦し多様な価値観に触れることの重要性についても語っていただきました。
他にも、自分をプロデュースするためには他者とコミュニケーションをとり、その世界を知ることが重要であるという「経営学・マーケティング」分野とも通じる経験が伝えられました。
また、野村先生の専門分野である物理学の視点から宇宙の仕組みについてもお話いただきました。物理学の重要性や宇宙についての理解、宇宙の膨張やビッグバンの歴史的な発見についても紹介され、野村先生も提唱する、「私たちの存在する宇宙は沢山ある宇宙の中から確率的に選ばれて存在するにすぎない」という「マルチバース宇宙」についても説明されました。宇宙の始まりや広がり、時間の意味といったサイエンス要素満載のお話を通じて、学びの楽しさと意義を伝えていただく講義となりました。
学生たちからは宇宙や空間・時間、力といった興味や、野村先生のキャリアについての考え方に関する質問などが飛び交いました。学生たちは自分自身の興味や好奇心を追求することで、新しい発見や洞察を得ることができることを理解する講義となりました。
野村先生、ありがとうございました。
こうした講義の様子は、今後もHPなどでレポートしていきます。