【情報学部】臨地実務実習(企業内実習)の実習内容をご紹介!NEC(日本電気株式会社)でデザイン・シンキングを用いた新しい情報サービスの企画を行っています!
情報学部では、2・3年次の後期に実施する長期企業内実習科目「臨地実務実習」がスタートしています。2年次は約5週間(150時間)、3年次は約15週間(450時間)の長期実習です。
実習では、学内で修得した知識・技術を活用し、解決策の提案から計画、設計、実装、検証という実務の一連の過程を学修していきます。
今回のレポートでは、3年次の実習先企業「NEC(日本電気株式会社)(東京都)」の実習の様子をご紹介します!
写真・・・プレゼンを行う情報学部3年廣田光我さん
実習課題は、デザイン・シンキングを用いた新しい情報サービスの企画!
NECは、東京都港区に本社があり、創業120年を超える、情報通信サービスの提供や情報通信機器の製造・販売を中心に行うIT企業です。
学生は、NECの経営企画部門 コーポレートデザイン部で、デザイン・シンキングを用いた新しい情報サービスの企画に取り組んでいます。
実習に参加をしている情報学部3年・永井友稀さん(新潟県 上越総合技術高校出身)、廣田光我さん(新潟県 三条高校出身)にお話を伺いました。
――どのような実習を行っていますか?
永井さん:実習が始まってからの1ヶ月はNECの会社について学び、NECという会社を知りながら自身の実習テーマについて検討しました。私は、地方公共団体がリリースをしている防災アプリの利用促進の課題をデザイン・シンキングを用いて行っています。
廣田さん:私は、地元・三条市の若者の活性化をテーマとし、三条市のアクティビティを発見するアプリを構想しています。このアプリによって、より若者が活発に活動、交流、情報共有できるようになることを期待しています。
写真・・・プレゼンを行う情報学部3年永井友稀さん
――お2人はなぜNECの実習を希望したのですか?
廣田さん:私は2点理由があります。まず、私はシステムエンジニアを目指しているのですが、システム構築をする際にユーザの使いやすいUI※や、ユーザの感じる価値・満足度の視点(UX※)を考えることは必要不可欠のため、その点を学びたいと思ったからです。次に、ソリューションを構想することが不得意であると感じていて、NECのコーポレートデザイン部でそのプロセスを知ることができれば、改善につながるのではないかと考えたためです。
※UI・UXとは・・・UIはユーザインタフェース(User Interface)の略称。ユーザ(利用者)と、製品・サービスをつなぐ接点。UXは、ユーザエクスペリエンス(User Experience)の略称。ユーザ(利用者)が製品・サービスを使うことで得られる経験価値や満足度のこと。
永井さん:私はもともとデザインに興味があり、コーポレートデザイン部という部署で実習ができるということから希望しました。当初は単純に「デザイン」ということに興味があっただけなのですが、様々なことを学べています。
写真・・・12月に行われたNECの皆様のクリスマス会にも参加させていただきました
――具体的にどんなことを学べていますか?
永井さん:人間中心設計の考え方について学びました。これは、デザイン・シンキングと同様にユーザ(人間)視点で物事を見よう、という考え方です。この考え方は、私が将来生きていく中で非常に役に立つ考え方だと感じています。例えば、高齢者や障害者、子どもなど、いろいろな人がアプリを使ってみようという気にするにはどうしたらいいか、人間の視点に立って配慮することを学びました。
廣田さん:プロのデザイナーの方々の持つ、自分には無かったものの見方・考え方を学べています。例えば、観察して課題を見つける力、ユーザ視点で考えて課題解決のアイデアを発想する力です。実習終盤に向けて、12月まで進めていた個人テーマの続きと最終報告の資料改善を頑張りたいです!
また、実習指導をご担当いただいている、経営企画部門 コーポレートデザイン部 坂井晃様より「永井さんのテーマは、防災アプリの利用促進ですが、令和6年能登半島地震では甚大な被害がもたらされており、今まさに社会に求められているテーマではないでしょうか。必ずしもそれに縛られるわけではありませんが、自身や周りの人の体験をデザインに落とし込むということも貴重な体験なので、実習後も継続していく価値があると思います。廣田さんは、自分や周りの若者の行動特性に合わせた情報サービスをテーマとしていますが、東京と新潟という2つの拠点の視点の違いが結果に現れるような改善がなされているとよいと思います」と実習終盤に向けての激励のお言葉をいただきました。
臨地実務実習は、ビジネスの現場ならではの生きた知識や経験を得ることができる、大学と産業界との協力によって生み出される専門職大学ならではの学習プログラムです。
引き続きHPでご紹介していきます。