日本開発工学会 第7回研究発表大会で、事業創造学部4年 栗林友香さんが研究発表を行いました
2024年6月29日(土)に芝浦工業大学豊洲キャンパスで開催された、2024年度 日本開発工学会 第7回研究発表大会において、本学事業創造学部4年の栗林友香さん(新潟県・新潟中央高等学校出身)が研究発表を行いました。これは4年次必修科目「事業計画策定総合実習」の取り組みの一環で、指導教員である明珍准教授との共同研究によるものです。
研究テーマは「S-Dロジックに基づく新潟の伝統工芸品による地域活性化の研究:出雲崎手作り紙風船による価値共創の事例研究」であり、これは栗林さんが3年次に履修した科目「地域産業研究Ⅵ(ものづくり)」において企画した「新潟出雲崎手作り紙風船(写真参照)による地域活性化」をベースに学術研究へ発展させたものです。
▲参考:新潟出雲崎手作り紙風船(磯野紙風船製造所)
出典:日刊にいがたWEBタウン情報(https://tjniigata.jp/life/201712143磯野/)
本研究では、インタビュー調査、事例整理、業界調査、先行研究レビュー、研究課題設定などの取り組みを実施し、地域活性化への可能性を示すための価値共創について、サービスドミナントロジック(S-Dロジック)と呼ばれるマーケティング理論を用いて考察しました。
▲本研究によるS-Dロジックの文脈価値概念に基づいた分析結果
本研究の新たな洞察は、伝統工芸品による顧客と企業との価値共創が新潟の地域活性化への貢献につながる可能性が高いことを明らかにしたことです。
発表会場からは、価値共創という新しいマーケティング理論への高い関心を集め、今後の企業活動におけるマーケティング戦略への有用性が高いといった意見が出され、発表を聴講された多くの研究者の皆様から激励の言葉をいただきました。
栗林さんは「学術研究という初めての取り組みに戸惑いましたが、社会課題の解決を論理的に探求する面白さを感じることができ、自信につながりました」と感想を述べています。
本学では、専門職大学の特徴である実践力育成の一貫として、理論と実践の融合を目指した教育を進めており、なかでも教員と学生によるこのような研究活動が積極的に行われています。
こうした事例については、引き続きHP等でご紹介していきます。