「現代産業論」講義レポート 第9回:化学産業/一般社団法人日本化学工業協会 専務理事 進藤秀夫様

「現代産業論」は、事業創造学部1年次必修科目、情報学部1年次選択科目として設置された基礎科目です。金融、自動車、食品、小売等、さまざまな産業界の第一線で活躍するゲスト講師の皆様に来学いただき、特別講義を行っています。
※受講対象者…事業創造学部 1 年⽣(必修)、情報学部1 年⽣以上(選択)ほか、過去受講生、アニメ・マンガ学部も聴講可能です。

6月13日(木)に行われた第9回は「化学産業」をテーマに、一般社団法人日本化学工業協会 専務理事 進藤秀夫様にご登壇いただきました。
当日の講義の様子をご紹介します。


 

今回のテーマは、私たちの身の回りで多くの製品に役立てられ、何より私たちの生活をより便利に、豊かにしてくれている「化学産業」です。例えばスマートフォン1台にしても、多くの化学材料が使われています。

化学産業の出荷額は48兆円と、国内産業においては第2位の巨大産業です。中でも半導体など幅広い川下産業に製品・サービスを提供しています。化学産業は「ソリューション・プロバイダー」とのことで、私たちの衣食住に大きく関連し、快適で豊かな生活を提供してくれるだけでなく、時には新しい化学製品を生み出すことで、人類の食糧不足を化学が救ったり、プラスチックやリチウムイオン電池、有機ELなど、イノベーションを通じて、地球規模の課題を解決へ導くこともできるそうです。

後半は、地球温暖化やカーボンニュートラルについてお話いただきました。
化学産業におけるCO2削減に関しては、新素材や資源を開発することで、多くの他産業にも貢献できます。政府GX(グリーントランスフォーメーション)の政策と動向について、化学産業との関連を踏まえてお話いただき、今後より一層、化学産業への注目や期待が高まってくるものと感じました。

化学産業は、私たちの生活にも大きな変化をもたらし、これからの環境問題にも欠かすことのできない非常に重要な産業ということが理解できました。

進藤様、ありがとうございました。


年間を通してさまざまな業界からゲスト講師をお招きして実施する「現代産業論」。
講義の様子は、今後もHPやSNSでご紹介していきます。

 

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