「現代産業論」講義レポート 第6回:資源開発/丸紅株式会社 元代表取締役常務執行役員 桑山章司様

「現代産業論」は、事業創造学部1年次必修科目、情報学部1年次選択科目として設置された基礎科目です。金融、自動車、食品、小売等、さまざまな産業界の第一線で活躍するゲスト講師の皆様に来学いただき、特別講義を行っています。
※受講対象者…事業創造学部 1 年⽣(必修)、情報学部1 年⽣以上(選択)ほか、過去受講生、アニメ・マンガ学部も聴講可能です。

5月23日(木)に行われた第6回のテーマは「資源開発」、丸紅株式会社 元代表取締役常務執行役員 桑山章司様にご登壇いただきました。
当日の講義の様子をご紹介します。


商社の仕事は、あらゆる商材を取り扱い、売りたい相手と買いたい相手を結び付け、取引の仲介をすること。今日はその中でも、グローバルでスケールの大きい「資源開発」について桑山様よりお話を頂きました。

トピックは、日本経済新聞で記事にもなっている、チリでの銅鉱山に2,000億円を投資した大型開発で、3割の権益を取得したお話です。
脱炭素社会において、銅は導電率や熱伝導率が高く、電気自動車に使われるモーターのコイルや太陽光パネルなどの素材に使われ、再生可能エネルギーが注目されている今、汎用性の高い資源とのこと。日本国内の銅鉱山はすべて閉山しており、輸入に頼っているにもかかわらず、海外における銅鉱山開発では、掘れば掘るほど品質が下がり、採掘コストが上がり、段々と遠方地や危険地に移行している状況だそうです。

桑山様から銅鉱山開発の現状を伺い、さまざまなリスクと戦いながら利益を上げる取り組みへの努力と、資源開発等のプロジェクトに取り組む総合商社のスケールの大きさを実感できたご講演でした。

桑山様、ありがとうございました。


年間を通してさまざまな業界からゲスト講師をお招きして実施する「現代産業論」。
講義の様子は、今後もHPやSNSでご紹介していきます。

 

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