「現代産業論」講義レポート 第5回:建設・不動産/一般財団法人 建設業振興基金 理事長 谷脇 暁様
「現代産業論」は、事業創造学部1年次必修科目、情報学部1年次選択科目として設置された基礎科目です。金融、自動車、食品、小売等、さまざまな産業界の第一線で活躍するゲスト講師の皆様に来学いただき、特別講義を行っています。
※受講対象者…事業創造学部 1 年⽣(必修)、情報学部1 年⽣以上(選択)ほか、過去受講生、アニメ・マンガ学部も聴講可能です。
5月16日(木)に行われた第5回のテーマは「建設・不動産」。一般財団法人 建設業振興基金 理事長を務める、谷脇 暁様にご登壇いただきました。
当日の講義の様子をご紹介します。
谷脇様からは、不動産産業と建設産業についてご講演をいただきました。まず不動産産業では、産業の概要、不動産テックの状況、不動産の証券化についてお話をお聞きしました。
不動産業は市場規模約46兆円、会社数は約38万社、従事者約150万人の大きな産業で、私たちが普段イメージしやすい仲介や賃貸だけでなく、建物や土地の売買、不動産や駐車場の管理など、幅広い業務を扱います。特に最近は民泊も増え、その管理も増えているとのこと。空き家の現状として、日本には空き家が349万軒もあるそうです!
また不動産のクラウドファンディングも広まっており、空き家などの有効活用、地域活性化に繋がっています。一般の人もオンラインなどで不動産投資が気軽にできるようで、不動産産業が実は身近な存在であることに気付かされました。
続いてお話いただいた建設産業については、冒頭、日常で目に入るもののほとんどを建設業者が造っている、とのお話を聞き、「確かに!」と思わされました。市場規模は約70兆円、会社数は約50万社、従業者数は約500万人の巨大な市場。地域のインフラ整備やメンテナンスなどで豊かな暮らしをつくるだけではなく、災害などの有事の際には、地域の最前線で地域の安心安全を確保する守り手でもあります。
建設業については、働き手の給料の低さや休日の少なさなど、ネガティブな印象をもつ人もいると思いますが、近年急激に働き方改革、処遇の改善、生産性向上(DXや自動化)が進んでいるようです。さらに、産業内でキャリアアップシステムも導入され、若い世代が将来の見通しを持って働ける建設業を目指しているとのこと。
学生にとって将来に明るいお話を聞いて、ご講演は終了しました。
谷脇様、ありがとうございました。
年間を通してさまざまな業界からゲスト講師をお招きして実施する「現代産業論」。
講義の様子は、今後もHPやSNSでご紹介していきます。