<開志のまなび>事業創造学部 特別講義「テレビのビジネスとTBSテレビの取り組み」を開催しました【特別講師/ 株式会社TBSテレビ プラットフォームビジネス局DX営業部 部次長 宇野 顯則様】
2023年10月、事業創造学部4年次の科目「地域産業研究Ⅷ」(担当:小川 元也准教授)にて、株式会社TBSテレビ プラットフォームビジネス局 DX営業部 部次長 宇野 顯則様による特別講義が行われました。
今回の特別講義は「テレビのビジネスとTBSテレビの取り組み」と題し、民放キー局のTBSテレビから、無料動画配信サービス「TVer」の立ち上げに関わった宇野様からメディア・コンテンツビジネスの展望やTBSテレビ社の取り組みなどを幅広くお話をいただきました。
序盤では、テレビが出てきた時代のメディア・コンテンツの状況及びテレビの歴史、テレビのビジネスモデルや日本の広告費の推移等について、ケーススタディを交えながら、講義が進められました。
その後、TBSテレビ社の拡張戦略「EDGE」についてのお話がありました。
- 配信強化とデジタルコンテンツの拡充事例として、広告付き無料配信(TVer等)のコンテンツ拡充、「TBS GAMES」というゲーム事業の展開
- グローバル市場への展開事例として、他プラットフォームとのアライアンス、「THE SEVEN」という海外専門のコンテンツ制作会社の立ち上げ
- 放送コンテンツを中心とした拡張コンテンツ拡大の事例として、フランスのサッカーチームであるパリサンジェルマンとの展開
上記を中心に、今後のTBSテレビ社の戦略を実際の現場の方から伺う貴重な時間となりました。
講義終盤の質疑応答では、参加者の学生より
「デジタル広告が台頭してきている中で、テレビCMの広告費が横ばい、微減で保てている要因、テレビCMの強みはどこにあるのか」
という質問がありました。
それに対して、宇野様からは
「テレビCMの最大の強みは、急速な認知拡大にある。デジタル広告は、なだらかな認知拡大かつ、どうしても認知のキャップが存在する。なので、新商品が発売された時などには、テレビCMは最大限の効果を発揮する」
という回答がありました。
最後に宇野様より、TBSテレビ社のビジョンは「放送の枠を超えコンテンツを無限に拡げること」と語られました。
「現在のTBSテレビの売上高比率は、放送事業が60%を占めているが、今後は放送事業以外で60%以上の売上高比率を目指す。将来的には、TV局という位置づけではなくなるかもしれませんね」
とお話がありました。
学生たちは宇野様のお話に真剣に耳を傾けており、有意義な講義となりました。
宇野様、誠にありがとうございました。
今後もこうした講義の様子はHPやSNSでレポートしていきます。