<情報学部 ⽥代秀⼀教授>⼀般社団法⼈ 情報処理学会 情報規格調査会より『標準化功績賞』を受賞しました。
<教員活動紹介>情報学部 田代秀一 教授
情報学部 ⽥代秀⼀ 教授が、⼀般社団法⼈ 情報処理学会 情報規格調査会より『標準化功績賞』を受賞しました。
■標準化功績賞とは
標準化功績賞は、⻑年にわたり情報規格調査会委員および所属委員会委員として多⼤の功績があった⽅々の中から選ばれます。
⽥代先⽣は1990年代より標準化活動※に参加。特に文字コード関連の委員会で多大な貢献をされました。
日本の人名や地名の表記に必要でありながら標準化されていなかった約2万の文字の標準化を実現し、結果、必要な約6万の文字全てが国際標準に基づき使用できるようになりました。
2016年から6年間、文字コードを扱う委員会(ISO/IEC JTC1/SC2)の国際議長を務め、多様な国の文字の国際標準化に貢献しました。2023年からは国内委員会(SC2専門委員会)の委員長を務めています。
これらにより情報技術標準化の進展に貢献されたことが今回の受賞となりました。
※標準化活動・・・製品の規格を国際的に統一させることで、世界の人が便利に、安心してそれを使えるようにするための活動です。国内はJIS(日本産業規格)、国際的にはISO(国際標準化機構)等があります。
■⽥代先⽣から情報学部を⽬指す⾼校⽣の皆さんへメッセージ
アルファベット、漢字、ひらがな、ハングル、アラビア文字など、世界にはいろいろな文字があります。
絵文字(☻など)もその一種です。研究活動で使われる歴史的な文字などもあります。
電子メールやチャットなど、インターネットで文字をやり取りできるのは、文字コードが国際標準になっているためです。世界の人が集まり、いろいろな議論をしてその標準を作ります。
現在約14万の文字が標準化されています。標準化は、グローバル化のために大変重要な仕事です。
しかし、重要だから行うというだけでなく、ここで活動している人たちには、自分のアイディアを国際標準にして世界に広げ、みんなに使ってもらうという喜びもあります。
標準化という仕事についても興味を持っていただけると大変うれしいです。
●⽥代 秀⼀ 教授
<略歴>電子技術総合研究所、産業技術総合研究所、情報処理推進機構でインターネット、⽂字コード、データ構造などの国際標準化を推進。現情報規格調査会SC2(文字コード)専門委員会委員長。
<担当科⽬>「情報の基礎」、「情報産業論」、「現代の科学技術」