<開志のまなび>IoTを実現するハードウェア、アプリ、ネットワークを学ぶ「IoT演習」の講義をご紹介します。【情報学部2年生】
IoT(Internet of Things)とは、従来のインターネットに接続されていなかったモノ、例えばセンサー機器、駆動装置、設備、家電製品、自動車などがネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換するサイバー空間の仕組みであり、これが我々が生活するフィジカル空間と繋がることにより、我々の生活を豊かにしていくものであると捉えられています。このネットワークに繋がっているモノは、現在、地球の人口を遥かに超えて500億もあると言われています。
情報学部2年生の選択科目で開講されている「IoT演習」【担当:磯西徹明教授】では、このIoTを実現するハードウェア、アプリケーション、ネットワークとインタフェースを、学生一人一人が自分専用のワンボードマイコン(マイクロコントローラESP32と入出力装置がついた小さなボード)を使って体験できる授業です。
▼授業紹介動画▼
デジタルセンサで温度、湿度、気圧を測る。
今回の講義は、全15回ある講義の第5回目。実際にワンボードマイコンと温度、湿度及び気圧を測ることができるデジタルセンサBME280を接続したIoTデバイスを作り、その結果をグラフで可視化する演習です。進捗が早い学生は、このIoTデバイスを無線LANでインターネットに接続し、クラウドサービスを使ってグラフ化するところまで完了しました。
今後も演習を重ね、最後には各自で自宅の消費電力を測れるデバイスを完成させ、クラウドに送信し、その結果の可視化と考察を行うところまで行う予定です。また、グループ討議、発表なども行われます。
演習場所は「KAISHI LAB」。
IoT・ロボティクスの演習や実習を行うために、旋盤・フライレーザーカッターや3軸5軸CNC切削機などの各種工作機械を設備し、試作品の各種加工が行える施設です。半田ごて、オシロスコープなどによる回路設計や3Dプリンタと3Dスキャナーによりモデルの形状確認やリバースエンジニアリングも可能です。KAISHI LABでは、毎週在学生向けに各種工作機械の使い方講習を実施しており、講習参加後は在学生は自由に機械の使用をすることができます。