これからの大学に求められることは?What the University is expected

- 高橋:
- 今回、お二人とお話をしてきて、専門職大学のキャリアに対する考え方や
社会でキャリアを構築するために必要となる力を身につけるための工夫など、
通常の大学とは違う点をいくつも見つけることができたと思います。
ちなみに、こうした違いを数字で示そうとしたら、どういう所に現れるんでしょうね。
- 向:
- そうですね。数字で一つ挙げるとしたら、
学生が内定を得るまでのスピードはかなり早いのではないでしょうか。
学生たちは4年間の実習を通して自分の長所や短所がわかっていて、
さらに人に話せるレベルまで言語化できていますからね。
紺野くんも内定は早かったんじゃない?
- 紺野:
- 今の会社の内定は3年生の3月でしたが、たしかに、
その前にもいくつかの企業から内定をいただいていました。
友達も早かったですね。
- 高橋:
- なるほど。普通は就職活動を意識するようになって、
ようやく自己分析やインターンシップを通して気づくようなことを
1年生から取り組んでいるんですものね。
- 向:
- そう思いますね。この時代、キャリア教育や
キャリアデザインの授業をしている大学は多くあると思いますが、
学んだことをしっかり実践形式の実習でアウトプットできる機会まで
設けている大学は限られていると思いますし、
ましてや実際にキャンパスの外に出て企業の人たちと働く中で
自分の強みや弱みに気づける機会を1年生から提供している大学は
ほとんどないのではと思います。
- 紺野:
- 私自身も今思えば、開志での4年間は社会人0年生として
貴重な経験を積んだ時間だったように感じています。
- 高橋:
- 社会人0年生!まさに、今日、お二人のお話を聞いていて感じたことでした。
紺野くんは社会人1年目のはずなのに、
どうしてこんなにしっかりしているんだろうとずっと思っていたのですが、
社会人0年生を4年間本気で過ごしてきたからだと思うとすべて納得がいきます。
- 向:
- 私もこれまでそういう言い方はしたことがありませんでしたが、
たしかに学生たちとは社会人0年生のつもりで接しています。
実習に送り出す時も服装や挨拶、メール対応など、
社会人マナーもしっかり教え込みますからね。
- 紺野:
- はい。在学中はなんでこんなことまで言われるんだろうと思っていましたが、
会社に入ったら本当に必要なことばかりで。
さらに周囲の同期と比べて、そうした部分で苦労しないぶん、
より仕事の中身に集中できたと思います。

- 高橋:
- 就職活動のためでなく、社会に出た後に活躍するために
社会人としての身だしなみや振る舞いを学ぶというのがいいですね。
- 向:
- 本学は企業で働いた経験のある教員がほとんどなので、
そこは他大学より厳しいかもしれませんね(笑)。
- 紺野:
- だからこそ、めちゃくちゃ説得力がありました(笑)。
- 高橋:
- 間違いないですね(笑)。
ちなみに、同期より経験値が高いと感じたことは他にありますか?
- 紺野:
- ビジネスにおける思考力ですかね。
上司から伝えられたゴールから逆算して段階的に目標を定めて
実践していくやり方は、同期と比べても得意だと思います。
一方で、専門的な知識は同期の方が持っていると感じることがあるので、
大学の特色が影響する部分かなと思います。
- 向:
- 良い視点だね。社会でのチームには様々な役割が必要ですからね。
ただ、本学は企業が求めている力を養うことでは負けないと思っています。
- 高橋:
- そうですね。企業が求めている力とは、
たとえば社会人基礎力の中で言えば、主体性とチームで働く力です。
これらの力は本当に磨かれていると思いますね。
ちなみに、紺野くんは今後の目標などはあるのですか?
- 紺野:
- あと2、3年で自分が得意としている
マネジメント業務に携わるようなポジションに行きたいと考えています。
- 高橋:
- 社会人1年目とは思えない目標ですね(笑)。
さすが、社会人0年生から鍛えられているだけあります。
向先生から、何かアドバイスはありますか?
- 向:
- マネジメント業務と一口に言っても規模も難易度も異なると思うので、
若いうちから段階的に挑戦していくのは賛成です。
また、組織をマネジメントする際は、部下をどう動かすかではなく、
勝手に動いてくれる環境をどうつくるかが大切だと思います。
そこを考えて成長していってほしいですね。
- 紺野:
- なるほど。任せる力ですね。もう少しヒントをもらってもいいですか?(笑)
- 向:
- シンプルにわかりやすく伝えることを意識する。あとは、フィードバックかな。
部下が出来ていることと出来ていないことをしっかりフィードバックして、
ステップをつくってあげることが重要だと思います。
ただ、人それぞれ合う指導方法は異なるので、見極めてサポートしてあげてください。

- 高橋:
- おお、卒業してからも信頼関係のある上司と部下のような会話は続くんですね。
良い場面を見ることができました(笑)。
最後に、お二人に今日の対談を振り返ってもらってもいいですか。
- 紺野:
- 今回お話させていただいて、大学時代は、
学ばされていたというよりも促されていたと改めて実感しました。
当時はなんでこんなこと勉強しなきゃいけないんだろうって思うこともあったのですが、
必要なことなんだと社会に出て感じています。
開志は、卒業した後に魅力がわかる大学です。
- 高橋:
- 卒業した後に魅力がわかる大学!
紺野くんは本当に言語化が上手だな。向先生はどうですか?
- 向:
- まず、第1期の卒業生である紺野くんが1年目からすごく活躍していて、
さらにここで学んだことが役に立っているという話を聞けてうれしかったですね。
とはいえ、我々の教育もまだまだ道半ばだと思っています。
なので今回、高橋さんと改めていろいろな話ができて良いヒントをいただけました。
- 高橋:
- いえいえ、私としても正直、専門職大学が実際にどういう大学で
どんなことが学べるのかということは十分には理解していませんでした。
しかし、今日のお話を伺い、実践的な実習を通して、
これからの社会を生き抜く力、自分の人生を自分で築いていく力が
身についていく大学だとはっきりわかりました。
卒業生の立派な姿にも説得力があり、有意義な時間でした。
本当に、ありがとうございます。
