これからの社会で必要となる力は?Skills needed in society

- 高橋:
- まず、紺野くんに聞いてみたいと思ったのは、
就職活動はどうだった?つらかった?楽しかった?
- 紺野:
- 半々だと思います。
楽しい気持ちもあったのですが、就活自体が早期化していく中で、
自分がどういう軸で会社を見ていくか、
会社からどういう評価を受けているのかといったことを
見失いそうになる時がありました。
- 高橋:
- なるほど。でも、楽しい気持ちもあったって言えるのはすごいことだね。
どういう点が楽しかったのかな?
- 紺野:
- 企業内実習をはじめ、在学中に取り組んだことが
評価されることが多く、その時は楽しかったですね。
あと、面接で「何をしたいか?」と尋ねられた時、
その会社が掲げているビジョンから逆算して自分のやりたいことを話したのですが、
こういう思考で臨めたのは事業創造学部で学んだからだと思います。
- 向:
- うれしいね。私自身、社会に出て働く上では所属する会社の
ビジョンやパーパスに共感できるかどうかが重要だという話をしています。
会社が向かっていく方向に共感できなければ、
たとえ入社できたとしても長く続かないですからね。

- 高橋:
- すごいですね。大学で学んだとはいえ、会社が目指すゴールに共感し、
自分で考え、行動するというのは、まさにこれからの社会で必要となる力だと思います。
AIやロボットと一緒に働く時代に、
人間に何が求められるかといったら、それは主体性なんです。
自分で考え、行動する力。様々な企業の人事の方々とお話しする中でも、
「主体性のある学生がほしい」という声を最もよく聞きますね。
- 向:
- そうですよね。私自身、じつは本学で教授をやりながら、
並行して民間企業の人事も担当しているのですが、
自分で考え、行動する力があるかどうかを見ています。
入社しても全部を手取り足取り教えられるわけではないですし、
1年目、5年目、10年目と社内での立場や役割、
仕事内容が変わってくれば求められる能力も働き方も変わってきます。
こうした時に柔軟に対応し、乗り切れるかどうかも、
主体性の有無で大きく差がつくと思っています。
- 高橋:
- 本当に、そう思いますね。ちなみに、主体性という点では、
そもそも紺野くんはなぜ今の会社で働きたいと思ったの?
- 紺野:
- じつは、アイリスオーヤマの大山会長が本学の客員教授を務めていて、
在学中の実習先としてもお世話になったことがあるんです。
さらに昔から地元のプロ野球チームのスポンサーをやっていることで
興味を持っていましたし、会社としても魅力を感じていました。
- 向:
- でも、紺野くんは本学に入学してきた時は起業家を目指していたよね?
- 高橋:
- ん?アイリスオーヤマでの実習やら在学中の起業やら、少し混乱しているのですが‥(笑)
- 紺野:
- そうなんです。入学当初は本気で起業を考えていました。
しかし、企業内実習を重ねていくうち、自分自身は0から1をつくるより、
1を100にすることに興味があるし、向いているということに気づいたんです。
また、出来るだけお客様の近くで働きたいということにも気づき、
営業職を志望するようになりました。そして、その力を発揮するなら、
アイリスオーヤマがいいなと思って受けました。
- 高橋:
- もともと主体性もあったのでしょうが、やりたいことが
大学4年間で明確になっていったということですね?
- 紺野:
- はい。

- 向:
- ただ、紺野くんは目標や夢を持って入学しましたが、
すべての学生が必ずしも具体的なビジョンを持って入学してくるとは限りません。
むしろ、本学の実践的な実習を通して、
徐々にやりたいことや自分に向いている仕事が見つかれば本望ですね。
- 紺野:
- 自分の同級生でも、将来やりたいことが決まっていない人は結構いましたね。
それが、実習で何かしらの気づきがあって、金融の道に進んだり、
商品開発の仕事を選択したという友人が多かったかもしれません。
- 高橋:
- たしかに。大学を選ぶ際、将来の仕事ややりたいことまで考え、
進路を決められる高校生は一握りだと思います。
- 向:
- 大学で専門知識を深めることはたしかに価値がありますが、
ほとんどの学生は卒業後にその専門知識を活かせないと思うのです。
でも、この大学で実習を通して学ぶことは、どの会社に入っても求められる
チームで働く力だったり、ビジネスマナーだったり、課題を自ら見つけ乗り越える力だったり。
いわゆる社会を生き抜く土台のようなものです。
だから、将来の目標が見つかっていない人こそ、この大学で学んでほしいと思います。
- 高橋:
- いいですね。今、向先生がおっしゃったチームで働く力や課題を自ら見つけ乗り越える力は、
社会人基礎力とも言われ、まさに社会で欠かせない力ばかりです。
ただ、その一方、大学教育で身につけるのが難しいとも言われていて。
開志専門職大学ではそうした力が、どうやって身についていくのか。
今度は、その辺りをお二人にお聞きしてもいいですか。
- 向:
- もちろんです。