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日本酒をキーとして新潟への集客を目指す。 田中洋介氏

今代司酒造は1767年創業の酒蔵です。江戸時代から栄えた湊町・新潟の風情を残す蔵は見学もでき、日本の伝統文化の世界を今に伝えています。現在同社の社長を務め、「にいがた酒の陣」副実行委員長としても活動する田中洋介さんに社長になるまでのお話や新潟の魅力などについてお伺いしました。
元から大の日本酒好き。好きなことを学び人に伝えて喜ばれることがこの仕事の魅力。

開志専門職大学

田中さんのお仕事の内容について教えてください。

田中洋介

今代司酒造では、日本酒の製造と販売を主に行っておりますが、作って販売するだけじゃなくて、その背景にある日本の文化であったり、日本食の魅力だったり、

田中洋介

そういったことも含めてお伝えして、人々の暮らしによりよい価値を与えることができるように考えて仕事をしています。

開志専門職大学

文化を残すお仕事ですね。

田中洋介

現在私は代表を務めておりますが、社員数も30名に満たないくらいの小さい会社ですので、経理業務、総務業務、人事、そういったことも全部やります。

開志専門職大学

販売や製造もされているのですか?

田中洋介

営業もやるし、製造に関しても自分で知識やスキルを身につけて、専門性を高めるような努力をしながら、社員みんなで力を合わせて事業を推進しています。

開志専門職大学

いつからこのお仕事を?

田中洋介

私がこの仕事を始めてから8年ほど経ちますが、もともとは千葉県の出身で、東京で働いていました。

開志専門職大学

何故この仕事を選んだのですか?

田中洋介

もともと日本酒が大好きで仲間と一緒に日本酒の会を開くなどしておりましたが、たまたま自分が30歳になるという頃にキャリアチェンジを考えるようになりまして、

田中洋介

その時に働いていた東京の会社の同僚から今代司酒造の話も少し聞きまして、大変興味を持って紹介いただいたということになります。

開志専門職大学

それは願ったり、叶ったりですね(笑)

田中洋介

はい、その通りです(笑)好きなことですので、好きなことだったらうまくできるんじゃないかと今の仕事を任せていただけるようになりました。

開志専門職大学

お仕事の魅力はどんなところですか?

田中洋介

日本の昔からある歴史的なものを扱っているというところで、まずは自分の興味の中でもすごく楽しく色々学べることも多いですし、またその学んだことを皆さんにお伝えすることで喜んでいただける。それがこの仕事の魅力だなと思います。

開志専門職大学

日本酒の良さを楽しみながら伝える事が出来るのですね。

田中洋介

国内でもそうですが、海外に向けても、やはり今、日本の文化とか食が注目されている中で、私の話をすごく興味を持って聞いてくれる方というのは多いので、そういった期待に応えていきたいなというのも、この仕事の面白いところだなと思います。

興味のあることに没頭した学生時代

開志専門職大学

学生時代はどんな学生でしたか?どんなことに熱中していたのですか?

田中洋介

学生時代は、今もそうですが、とても自然が好きで、キャンプに行ったり、シーカヤックで遊んだり、サーフィンをしたりしていました。

開志専門職大学

アウトドアや自然が好きなのですね。

田中洋介

特にイルカにとてもはまっていて、

開志専門職大学

イルカ限定ですか(笑)

田中洋介

「イルカのお兄さん」をアルバイトでしていました。沖縄のイルカを飼っている施設に行ったり、東京の水族館にお世話になったりしてですね。興味のあることに関しては、とにかく飛び込んでみるということをやっていた学生時代でした。

開志専門職大学

積極的に行動する学生生活を送られていたのですね。

田中洋介

その分、大学に行く時間はなかなか少なかったんですが、でも大学生ってそういう余裕のある時間で興味のあることに没頭できる、そういう貴重な時間だと思うので、今振り返ってみると、色々と取り組むことができてよかったなと思います。

新潟はポテンシャルのある土地。日本酒をきっかけにもっと多くの集客に取り組みたい。

開志専門職大学

新潟の将来について考えていること、今後の展望について教えてください。

田中洋介

もともと千葉の出身で、東京で働いていましたが、「何で新潟に来たの?」とよく聞かれるんですが、私にとっては新潟ってそんなに遠い場所じゃなかったなと思います。

開志専門職大学

と、言うと?

田中洋介

実際に東京から新幹線に乗ってしまえば2時間で来る距離にありますし、食文化だったり、自然だったり、たくさんの魅力がある場所で、東京からそんな近い場所にそんな魅力的な場所があるということを、とても誇らしいことだと思います。

開志専門職大学

県外の方々にもっと知っていただきたいですね。

田中洋介

ただやっぱり、遠いな、というイメージを持つ方は未だに多いと思うので、気軽に来ることができるような環境の整備はこれからどんどんやっていかないといけないなと思っています。

開志専門職大学

そういった事も取り組んでいこうと考えているのですか?

田中洋介

とてもポテンシャルのある場所だと思うので、東京からでも海外からでもたくさんの方に来ていただけるように、日本酒をキーとしながら、新潟に人が来ていただけるような取り組みをやっていきたいなと思っています。

食わず嫌いをせず色々な事に興味を持って飛び込んでみてほしい。

開志専門職大学

業界で求めている人材像とは?

田中洋介

10年先、20年先を見据えて事業を構築できている会社というのは、今でも売り上げも伸びていると思います。

開志専門職大学

目標やイメージを持つ事ですね。

田中洋介

なので、やはり何のために仕事をしているのかとか、自分がやっている仕事が10年後何につながるのか、そういったことをイメージしながら働ける方というのは、この業界ではとくに必要なのかなと思います。

開志専門職大学

学生のうちにやっておくべきこととはどんなことでしょうか?

田中洋介

どんな仕事をする場合でも言えることかもしれませんが、経営という仕事をしていく上では、色々な人と働く、色々な関係の中で仕事をしていくことになります。

田中洋介

何か1つしかできないというよりは、色々なことに興味があって、色々なことに考えが及んで、人の気持ちを考えられる、そういった素質が求められると思います。

開志専門職大学

アクティブに生きろと。

田中洋介

食わず嫌いをなるべくせずに、色々なことに興味を持って勉強したり飛び込んでみたりしていけたら、学生のうちに得られるものは大きいんじゃないかと思います。

開志専門職大学

開志専門職大学の学生に伝えたいことは何ですか?

田中洋介

開志専門職大学はNSGグループと1つになりますが、NSGグループは色々な業界で事業を行っているグループになりますので、たくさんのインターンシップ先があります。

開志専門職大学

開志専門職大学の強みですね!

田中洋介

自分の興味があるところを希望すれば、興味のある業界に飛び込むこともできる環境なのかなと思います。

開志専門職大学

今代司酒造さんに希望が来たら?

田中洋介

もちろん私の会社にもインターンシップで来ていただける方もいると思いますし、ぜひ一緒に面白い時間を過ごせたらいいと思います。

田中洋介

新潟という街自体も、本当に自然は近くにあるんですけれども、街なかは街なかで何でもある。買えないものはない、見られないものはない、そういう場所ですので、学生の生活を存分に楽しんでもらいながら、今しかできない学びを得てもらえたらいいなと思います。

特別講師 田中洋介氏

1979年生まれ、千葉県出身。大学卒業後、オーストラリア生活を経て広告業界に就職。30歳の節目を機にNSGグループへ入社し、2年間のシンガポール駐在を経て今代司酒造へ。社長就任は入社2年後の2014年。日本酒業界全体の発展にも寄与すべく、新潟県酒造組合・海外戦略委員長および「にいがた酒の陣」副実行委員長としても活動。

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