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ベンチャー企業としての実績を作り、後進の方々に勇気を伝えたい。 佐藤洋彰氏

Fusion’z Holdingsは40店舗のコンビニ経営の他、人材・IT事業を行っています。代表の佐藤洋彰さんに会社経営の魅力や学生時代のお話から起業に至るまでのお話を伺いました。
高校2年生で起業を志す。人材不足問題を解決するための合弁会社を設立。

開志専門職大学

佐藤さんのお仕事の内容について教えてください。

佐藤洋彰

現在はフュージョンズホールディングスというホールディングス会社の経営をしています。

開志専門職大学

その事業内容をお聞かせください。

佐藤洋彰

フュージョンズホールディングスの傘下には、フュージョンズといってコンビニエンスストアのローソンの多店舗経営をする会社がありますが、これを新潟、埼玉、東京、神奈川でおよそ40店舗経営をしています。

開志専門職大学

40店舗ですか。すごいですね。

佐藤洋彰

それと、当社とローソン本部共同でつくったローソンスタッフという会社の代表も兼任しており、そこでは全国1万4000店の人不足解消のためのアルバイトの応募受付や、

佐藤洋彰

緊急性の高い空きシフトを支援するために札幌から沖縄まで全国に18カ所で研修をして、その空いているシフトに派遣の人材を送る支援をしています。

開志専門職大学

現在のお仕事に就くきっかけは?

佐藤洋彰

もともと私が創業をしたのは19歳の頃でして、私は静岡出身なんですが東京の大学に進学し、高校2年生くらいのときから起業したいという具体的な目標がありました。

開志専門職大学

高校2年生とは随分早かったですね。

佐藤洋彰

そのため私の夢を支援してくれる人を探していて、そこで出会ったのが新潟の経営者で、NSGグループの池田代表です。

開志専門職大学

その運命的な出会いがきっかけでしたか。

佐藤洋彰

「新潟に来るなら支援するよ」ということでチャンスをいただき、私の経営者としての一番最初のキャリアは、コンビニエンスストア・ローソンの加盟店として新潟の1店舗の経営をすることでした。

佐藤洋彰

そこから複数店の経営をどんどん拡げていき、今現在の新潟、埼玉、東京、神奈川と広範囲に多店舗経営をする体制になりました。

開志専門職大学

新潟だけに留まらず、首都圏まで展開して分かったことはありますか?

佐藤洋彰

地方と首都圏、両方でビジネスをすることによって、首都圏だけとか地方だけとか局地的な問題ではなくて、全国で起きている業界としての課題、国家レベルでの課題というものを見ることができて、それが今現在起きている人不足ですね。

開志専門職大学

その深刻な問題にどう取り組まれていますか?

佐藤洋彰

それを解消するために自分たちの経験とか資産、財産で何ができるんだろう、と考えて、本部に対し我々の人材を育成するノウハウであったり、オペレーションするノウハウを活用して、

佐藤洋彰

全国で困っているお店のために人材を教育して派遣する、要するに人材のための専用の会社を一緒につくりませんか、という提案をして、ローソンスタッフという合弁会社を設立するに至りました。

開志専門職大学

お仕事の魅力はどんなところですか?

佐藤洋彰

経営者としての仕事の魅力は、自分で思いついた、自分で気づいた業界であったり社会の課題を、効率よく、誰も損しないように解決する方法を思いついて、それを実行することができる、実行してもいい、自分でその生き方を決められるというところが最大の魅力だと思います。

起業する夢に熱中した10代と20代

開志専門職大学

学生時代はどんな学生でしたか?

佐藤洋彰

ずっとアメリカで小学生時代を過ごしていました。

開志専門職大学

アメリカはどちらでしたか?

佐藤洋彰

デトロイトです。日本に帰ってきて静岡で中学・高校。大学は私は1年で中退しているので、学生時代というのは普通の人よりもちょっと短いのかもしれませんが、

佐藤洋彰

今と変わらないのはやはり、自分が興味を持ったことだったり関心があったりしたものについては、とことん調べていって追求するようなタイプだったと思います。

開志専門職大学

どんなものに熱中したのですか?

佐藤洋彰

17歳の頃に、ベンチャー企業というものを初めて知って、自分の生き方そのものを自分で責任を持って決めることができる、というところに魅力を感じて、

佐藤洋彰

そこからずっと「どうすれば起業ができるんだろう?」「どういう生き方をしたいのか」というものに熱中していました。

開志専門職大学

ベンチャー企業と言う新しい業態がもたらした魅力ですね。

佐藤洋彰

私の10代と20代はほとんどその自己実現であったり、自分の夢をどうやったら実現できるんだろうというところに熱中していました。

企業家が少ない新潟で実績を残し、後に続く人たちを勇気づけたい。

開志専門職大学

新潟の将来について考えていることを教えてください。

佐藤洋彰

新潟は起業家が少ないなと思います。

開志専門職大学

それは少し意外でした。

佐藤洋彰

全国的に見ても歴史が長い会社であったり、製造業で全国規模の会社、立派な会社はいっぱいあるんですけれども、創業率であったり、ベンチャー、今で言うとIT系のベンチャーだったりも創業率がすごく低いなと思っています。

開志専門職大学

新潟は立地的に見ても首都圏からは遠い存在ではないので、残念です。

佐藤洋彰

首都圏へのアクセスであったり、すべてのインフラが新潟は恵まれているので、もっと起業家が増えてくれたらいいなと思っています。私自身も、新潟をもっと活気づけるために、

佐藤洋彰

自分が新潟でベンチャー企業としてしっかりとした形、実績を残して、「次は新潟で創業したい」とか「新潟に来て創業したい」という人たちの勇気になるように、自分がまず実績をつくりたいなと思います。

学歴より大事なのは問題解決能力、そしてそれをより素晴らしいものにする想像力

開志専門職大学

今後は何か新しいプロジェクトを予定しているのですか?

佐藤洋彰

今当社は、創業したコンビニエンスという事業から今度は人材に移り、今やろうとしているプロジェクトはITに関わるような商品ですね。

開志専門職大学

人材からITですか。

佐藤洋彰

はい。アナログの事業の素晴らしさと、それとITを掛け合わせながら、時代に合わせて進化させようとしています。

開志専門職大学

求めている人材像はありますか?

佐藤洋彰

その中で重要なのは、学歴がどうこうだけではなくて、自分で問題解決をできて、その問題解決をより素晴らしいものにするための想像力、この2点がすごく大事だと思います。

開志専門職大学

他には何かありますか?

佐藤洋彰

それと今後欠かせないのは、日本の市場だけじゃなくて海外にサービスを普及させるためには、単純にモノを売るために語学力を高めるというよりは、海外の最先端では今何が起きているんだろうということを学ぶために、語学力、英語はとても重要だと思っています。

10代のうちに志を見つけ自己理解を深めてほしい。

開志専門職大学

学生のうちにやっておくべきこととはどんなことでしょうか?

佐藤洋彰

具体的にコレというものではなくて、自分自身がどういう人なのか、どういったものが得意でどういったものが苦手で、何にそもそも自分は熱中できるのか、

佐藤洋彰

どういうときに幸せを感じるのか、という自己理解を高めるのはすごく重要だと思います。

開志専門職大学

自己理解することでのメリットは何でしょう?

佐藤洋彰

10代、20代で自己理解を高めて、そうすることによって他者を正しく評価できたり、他者から学ぶべきところを正しく理解できると思います。

開志専門職大学

そのために先ず何をすれば良いのでしょう?

佐藤洋彰

何か一つだけをやるというよりは、色々な経験、とにかく興味を持つものに関してどんどん動いて行動してみて、自己理解を高める機会を10代のうちにつくって欲しいなと思います。

開志専門職大学

開志専門職大学の学生に伝えたいことは何ですか?

佐藤洋彰

学校名にある通り「志を開く」。自分がどういったものに熱中できるのか、自分は何のために存在していて、どのような分野だったら自分が幸せになりながら他の人や社会に対して貢献できるのか、

佐藤洋彰

そういう志を見つける貴重な時間として、自分の時間を大事にしてもらいたいなと思います。

特別講師 佐藤洋彰氏

1984年静岡生まれ。小学校をアメリカのデトロイトで過ごす。
19歳で大学中退し新潟県でFusion’z創業。大手コンビニチェーンに加盟し
兄と友人の3人でコンビニ経営開始。創業4年で国内最大級の加盟店に成長。
2014年、大手コンビニ本部と人材会社を合弁で設立。
2015年、Fusion’z HLDを設立。現在グループ5社を経営する

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