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スポーツを通じて地域を一つに。地域を元気にする。 池田拓史氏

新潟アルビレックスBCはBCリーグ創設とともに誕生したプロ野球チームであり、地域に密着した各種活動を展開しています。代表取締役を務める池田拓史さんに球団経営の魅力や今後の展望、学生時代のお話などお聞きしました。
スポーツを通じて新潟県を盛り上げたい

開志専門職大学

現在のお仕事の内容について教えてください。

池田拓史

プロ野球の独立リーグ、BCリーグに加盟をしております新潟アルビレックス・ベースボール・クラブの経営をやっております。

開志専門職大学

このお仕事を選んだきっかけを教えてください。

池田拓史

社会人になって最初はリクルートグループに勤めていた中で、「ふるさと新潟で、自分の好きな野球に関わる事業に携わりたい」と思っていました。

池田拓史

色々なご縁で現在のBCリーグの中心の方々にお会いする機会がありまして、リーグの創業から早くも13年になるのですが、この仕事に関わらせていただいております。

開志専門職大学

お仕事の魅力はどんなところですか?

池田拓史

地域に密着してやっていく仕事ですので、スポーツを通じて新潟県全体を盛り上げていくというところに非常に魅力があると思います。

開志専門職大学

アルビレックスは様々なスポーツのチームがありますよね。

池田拓史

サッカーであればビッグスワン、バスケットであれば長岡市のアオーレ中心に試合をやっていらっしゃるわけですけれども、我々野球は、ホームゲーム36試合を新潟県内14会場を使ってシーズンを戦っているというところが大きな特徴です。

開志専門職大学

14会場ですか!すごいですね。

池田拓史

新潟市はもちろんですが、北は村上市、南は南魚沼市、西は糸魚川市、新潟県内様々な地域に我々のチームはお邪魔させていただいていて、

池田拓史

ふるさとの球場で地元新潟の名前を背負って上を目指して頑張る選手たちを、ふるさとの皆さんに応援していただく、というのがリーグの一つの大きなコンセプトで、それを応援していただく形を作っていくというのが非常に魅力だと思っています。

地元新潟で野球に携わる仕事を志し、工学部から経済学部へ

開志専門職大学

学生時代はどんな学生でしたか? どんなことに熱中していたのですか?

池田拓史

大学に入学したときは工学部の応用化学科という、化学専攻でしたが、自分の将来を色々と考えていく中で、研究職であるとか理系の仕事というのが、ちょっと自分の中でイメージがつかなくなる部分がありました。

開志専門職大学

入学後学んでいく中で、気が付いたんですね。

池田拓史

「本当に自分の好きなことを仕事にするには何がいいかな?」と考えたところ、「地元である新潟県で、野球に携われる仕事にチャレンジするチャンスがあればいいな」と思いまして、

池田拓史

大学2年生から3年生になるときに、工学部から経済学部に「転部」という試験があり、運良く経済学部に転部することができて、大学3年生、4年生と経済学部の経営学科に在籍しました。

開志専門職大学

転部ですか!思い切った決断ですね。

池田拓史

1〜2年生が理系の工学部、3〜4年生が文系の経済学部ということで、他の学生とは違う学生生活を送らせていただいたというのが自分ならではだなと思っています。

開志専門職大学

あまりいらっしゃらないと思います。

池田拓史

その当時に熱中していたことは、スポーツを観ることが好きだったので、プロ野球でありプロスポーツを色々な地域で観たりしながら、将来は地元の新潟県で野球に携わる仕事に就くことを目標にして、学生生活を送っていました。

地域を活性化できるプロ野球の事業モデルをつくりたい

開志専門職大学

新潟の将来について考えていることはありますか?

池田拓史

日本全国どこの地方もそうだと思いますが、新潟県は人口減少ということで、年間で約2万人以上の人口が減っているという状況があります。

開志専門職大学

大きな問題ですよね。

池田拓史

その中で、「野球で何ができるか」というところなのですが、やはりプロスポーツの持っている力というのは、スポーツを通じて地域を一つにして地域を元気にするということだと思っているので、

池田拓史

プロ野球の事業というものを通じて、野球の面白さ、楽しさというものを、子どもから大人まで、県内の様々な地域の球場でホームゲームを開催させていただきながら、魅力を伝えていければいいなと思います。

開志専門職大学

今後の展望について教えて下さい。

池田拓史

BCリーグという枠組みをどんどん超えて、もっと地域を活性化できるプロ野球の事業モデルをつくれないかなと思って、日々活動をさせていただいています。

開志専門職大学

業界で求めている人材像とは?

池田拓史

その競技に対する競技愛と言いますか、プロ野球、野球というものに対して情熱があるということがとても大切なことだと思いますし、あとはやはり、野球を通じて地域を元気にしたいという地域に対する思い、やはり情熱ですね。

開志専門職大学

能力ではなくまずは気持ちが大切なんですね。

池田拓史

一にも二にも「情熱」というものが一番大事なことかなと思います。

開志専門職大学

他にはありますか?

池田拓史

もう一つは、我々は事業として球団を経営していますが、様々な構想を具体的に、事業としてきちんと、経済的な合理性も含めて形にしていくということが求められていきますので、

池田拓史

理想と現実というものをきちんと見極めながら、実際に事業として形にしていくことができる人材、というのが求める人物像です。

好きなことを追求することで、将来の仕事を見つけてほしい

開志専門職大学

学生のうちにやっておくべきこととは、どんなことでしょうか?

池田拓史

自分が好きなことをぜひ追求してもらいたいなと思います。自分が好きなこと、時間やエネルギーを費やして自分が満足できる仕事というのはどんな仕事なのかということを、ぜひ学生の皆さんには考えてほしい。

開志専門職大学

好きなことを突きつめることで分かることがあるんですね。

池田拓史

自分と向き合って突き詰めて考える時間というのは、すごく貴重な時間だと思いますので、「自分はこれを仕事にしたい」という情熱を燃やせるものをぜひ見つけていただきたいなと思います。

開志専門職大学

開志専門職大学の学生に伝えたいことは何ですか。

池田拓史

ご入学された学生の皆さんとともに、我々のホームゲームをさらに盛り上げるような取り組みをやっていきたいと思います。

開志専門職大学

具体的に何がありますか?

池田拓史

たとえば、学生の皆さんが考えた企画をBCリーグのホームゲームの中で具体的に実現してもらったりですとか、お客様により喜んでいただけるようなサービスを、

池田拓史

学生の皆さんならではの斬新なアイデアをいただいて、ぜひ一緒にホームゲームをつくっていく、球団をつくっていくということを、ともにやっていくことを楽しみにしております。

特別講師 池田拓史氏

1981年8月10日生まれ。新潟県南魚沼市出身。2004年、北海道大学経済学部を卒業後、リクルートグループに入社。2006年、(株)ジャパン・ベースボール・マーケティングに入社し、BCリーグの創設メンバーとなる。2008年、(株)新潟アルビレックス・ベースボール・クラブに入社。2016年、同社の代表取締役社長に就任し、現在に至る。

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